攻略できない峰内さん   之雪(GA文庫)



ちっちゃくてかわいいゲームが強い実力派の先輩女子(帰宅部)と、部員になってほしくて策を弄する
後輩男子(部長)が織りなす、入部を賭けたドタバタ放課後部活ラブコメディストーリー。
ボケとツッコミのバランスが前者に偏っている感こそあるものの、キャラ同士の掛け合いが軽快で楽しい。
メインヒロインである風先輩の本音ダダ漏れなノリツッコミの数々は可愛くてニヤニヤできますしね。
また、話が短編連作形式になっているため、テンポよく読み進められるのもグッド。
ラブコメ面は今のところ進展なし。風先輩は(下手すれば初対面時から)押せばいけそうではありますが。

主人公は峰内風を入部させるため奮闘する「ボードゲーム研究会」唯一の部員な高校一年生の少年。
身体が大きく頑丈なことが取り柄で、唯一の得意であり趣味がカードゲームやボードゲームなどのアナログゲーム。
真面目な性格だが、思ったことをそのまま口にしてしまうなど、天然気味なところがある。
不器用で、カードのシャッフルが大の苦手。

ヒロインはちっちゃい先輩。サブに思い込みが激しい副会長、完璧超人な生徒会長、負けず嫌いな優等生。
二巻にてボクっ娘イケメン留学生が参入。
一番のお気に入りは幼女にしか見えない高校二年生、峰内風。
床に届きそうなぐらい非常に長い髪に幼い顔立ち、高校生というのが信じられないくらい小柄な美少女。
幼くて愛らしい外見とは裏腹に、口調は少しガサツというか、男っぽい(声そのものは高くて可愛らしい)。
気が強く短気な性格で、乗せられやすいタイプ。自分の幼い外見を気にしている。
小学生の頃、カードゲームの大会で世界大会に出場したことがある。最高は世界ランク三位。
カードバトルと言えばワンターンキルが信条で、過去の二つ名は「ワンターンキルウインド」。

現時点(二巻)においての評価はC。
部活動ものなのに、部活(ボードゲーム)の描写が薄い感があるのが少し残念なところ。
まあ、ボードゲームはあくまで主人公と風先輩が交流するための理由でしかないということなのでしょうが。
実際問題、この作品の売りはどう考えても風先輩のチョロ可愛さなわけですし。
いや本当、風先輩可愛すぎません? 挿絵での愛らしさも相まって年上ロリの魅力が極まっている…
そんな彼女を勧誘する主人公の、風先輩の魅力を引き出す手腕(自覚なし)も文句なし。
本筋は風のライバルが登場し、ボードゲーム研究会の周囲はますます賑やかに。