英雄女騎士に有能とバレた俺の美人ハーレム騎士団   明石六郎(富士見ファンタジア文庫)



戦術最強×魔導技術×騎士団ハーレムファンタジーストーリー。
最強の女騎士に見いだされ、騎士団長に抜擢される主人公! と、あらすじはいかにもな成り上がりものですが
主人公が違法に手を染めるような悪人という点が一風変わった読み味を生み出しています。
まあ、悪人と言っても配下は大切にし、性格も小物っぽいなど、憎めない感じなので不快感はないですし
それでいて有能であることは間違いないので、むしろ見ていて気持ちよいのですが。
落ちこぼれたちの力を使い、悪道を持って正義をなすという戦術無双な作風も面白いですしね。
ラブコメ面は配下の奴隷たちに身体を求められれば応えるという形のハーレム状態。

主人公は貴族の私兵として世を忍びつつ、違法な技術を研究していた天才魔導士の青年。
ある日、最強の女騎士ティストリアに実力を気づかれ、いきなり騎士団長に抜擢されることに。
ロマンチストな性格で、スマートに、クールに、計画的に勝つことを好む。
また、自信家ではあるもののプライドは高くなく、目的のためであるならば卑しく振る舞うことも厭わない。
身内は大事にするタイプであり、金儲けや名誉よりも、部下と楽しく働くほうが大事で
差し迫っていなければ寄り道に付き合ったり、おねだりに応えたりと気前がいいところも。

ヒロインは自称助手なエルフ、勝気なドワーフ、各種族の女奴隷たち。昇格候補に完璧超人な女騎士。
二巻の時点では特に際立ってお気に入りのヒロインはなし。

現時点(二巻)においての評価はC。
主人公は違法行為を平然と行うわ、人殺しを躊躇しないわ、不正を見逃すわと紛れもない悪人なのですが
客観的に見てヒロインたちに対しては善行しまくっているため、差し引きで好感度プラスになっている印象。
変に女性にヘタれたりもせず、ガチでハーレムを築いているのでハーレムスキーとしても文句なし。
ヒロインたちも、心底から彼を慕っているのが伝わってきて微笑ましい&ニヤニヤできますしね。
本筋は正式な騎士団として稼働し始めた主人公たちは次々と任務を達成し、名声を高めていき…?