俺のアパートがダンジョンになったので、最強モンスターを従えて楽々攻略
モノクロ(富士見ファンタジア文庫)
ハーレムパーティーとのサクっとダンジョン攻略記。
大枠としては現代ダンジョンものですね。ある日突然自分の家(アパート)にダンジョンが!
そしてスキルを活用したダンジョン攻略がスタート、というテンプレな導入からはじまる物語になっています。
この物語におけるダンジョンは危険性こそあれども、絶望的な命の危機! 地球滅亡がかかっている!?
といったシリアスな雰囲気になることはなく、攻略もサクサク進む上、作風もコミカルなため読みやすい。
そもそも、異常事態に直面したにもかかわらず、肝心の主人公自身のノリが軽いですし…
ラブコメ面は従魔に女仲間にとモテモテな主人公ですが、さて。
主人公は両親が遺したアパートの一室がある日突然ダンジョンになっていると気づいた大家の青年。
その後、モンスターをテイムできるスキル「従魔士」に世界で初めて覚醒し、ダンジョン攻略に乗り出すことに。
大らかで気遣いができ、特殊な職業技能に覚醒しても決して驕らない、己の従魔にも優しかったりと
人間ができているが、時折ネタに走った言動をとったりするなど、ユーモアがあるところも。
料理の腕前は主婦以上料理人未満(初恋の相手が料理好きだったため、一時期料理の鬼だった)。
ヒロインは悪魔娘、生活力皆無な入居者。
一番のお気に入りは主人公が大家を務めるアパート「シャングリラ」の103号室に住む冒険者、立石舞。
ポニーテールに整えられた金色の髪とナイスバディが目を惹く美人。
普段はおとなしく可愛いもの好きと女の子らしいが、戦闘になると元レディース総長の血が騒ぎ
人格がモンスターを容赦なく駆逐するモヒカンヘッド化する。そのため、ついた二つ名は「撲殺騎士」。
やんちゃしていた頃、異性から畏怖の念を抱かれていたため、男慣れしていない。
現時点(一巻)においての評価はC。
お手軽にダンジョン攻略が進み、それに伴い知名度は上がる財産も増えるというイージーモード気味な
構成になっているためツッコミどころも多いですが、気にせず読み進めるのが吉。
キャラに関しては、絵だとクールっぽいのに、実際はボケツッコミ両刀な主人公。
このギャップが中々に愉快ですが、不快感を覚える言動をすることもないので感情移入はしやすいかと。
ヒロインたちをはじめとする、彼を取り巻く仲間たちとの掛け合いも賑やかで楽しいですしね。
本筋は仲間たちと共に前人未到の活躍を繰り返し、名を上げまくっていく主人公ですが…?