敵のおっぱいなら幾らでも揉めることに気づいた件について とがの丸夫(角川スニーカー文庫)
涙あり笑いありのパイ揉み戦場コメディストーリー。
大枠としては異世界転生ものですね。異世界と言っても、転生先のベースは現代日本なのですが。
大きく異なっているのは、超能力が存在している上、組織ぐるみでヒーローとヴィランが争っているという点。
これだけ見ると、正義VS悪というわかりやすい構図の特撮ヒーローものっぽいわけですが…
まあ、タイトルがタイトルですからね。シリアスな背景や命がけの熱血バトルもあるにはあるのですが
やはり一番目につくのは主人公のおっぱいへの情熱を筆頭としたノリと勢い重視のコミカルな部分になるかと。
ラブコメ面はメインヒロインの琴音朱美にフラグが立っているようですが…
主人公は特務機関でヒーロー「ホワイトジョーカー」として活動している転生者の青年。
PF能力発動に伴い高まる欲求は「女性にエッチなことがしたくなる」というもの。
真面目そうに見えて軽薄な性格で、自分の欲求に素直。思ったことをそのまま口にするため、失言しがち。
基本的にストライクゾーンに入る女性への欲望を隠そうとしないため、客観的にはただのセクハラゲス野郎。
前世の頃からアニメや漫画のキャラの中では敵として出てくる女性ヴィランが好きであり
転生後、ヒーローになるために努力したのも、敵のおっぱいを揉みたかったから。
ヒロインはドライな同僚、凛々しい敵幹部、僕っ娘敵幹部、合法ロリな特務長。
二巻の時点では特に際立ってお気に入りのヒロインはなし。
現時点(二巻)においての評価はC。
主人公は言い訳の余地なくスケベでクズな男ですが、下着を見たりおっぱいを触ったりが限度で
直接的な性行為に及ぶことはないので、後を引かないライトなお色気シーンを楽しむことができます。
いやまあ被害者となるヒロイン側からすれば迷惑極まりないのは間違いないのでしょうが。
というか、ギャグだから許されてる感ありますが、普通にヒーロー失格だし全然格好良くないなこの主人公…
女性に対して変に純情で奥手だったり、ヘタレ全開であるよりは好みではあるのですが、個人的には。
シリアス? そんなことよりおっぱいだ! なノリには清々しさすら覚えますしね。
本筋は潜入捜査を犠牲なく成功させ、敵組織とも友好的な関係を築いて、次巻。