のくたーんたたんたんたんたたん ムラサキアマリ(MF文庫J)
都市伝説が織りなす愛と殺しと復讐の夜想曲。
主人公が殺し屋で、復讐のためならば殺しを躊躇しないため、一見するとダーク色が濃い目の話っぽいですが
メインヒロインである魔女ハナコのポンコツ可愛さが上手く殺伐さを中和している感じですね。
勿論、主人公や魔女が抱えている背景が背景なので、シリアスパートにおけるガチさは目を見張りますが。
また、物語の舞台となるのは第三次世界大戦が終結して八十年後の日本の中の一地区と
世界観は現代風ですが、不死や悪魔などのファンタジー要素も加わっています。
ラブコメ面は現状恋愛感情こそないものの、魔女ハナコがメインヒロインなのは揺るがず?
主人公は五年前に父を殺した「亡霊」への復讐のために裏社会で恐れられる殺し屋「死神」となった少年。
「悪人しか殺さない」という誓いを立てながら「亡霊」の情報を日々かき集めている。
普段は軽薄な言動が目立ち、のらりくらりとしているが、心の内には情熱と他者への思いやりが溢れている。
人殺しが嫌いで、だからこそ人殺しである自分を誰よりも軽蔑している。
恋愛的な意味で人を好きになった経験はないが、結婚したいタイプは級友の柊トモリ。
遠距離視力、動体視力、空間把握能力がほぼ機械レベルと、常人とは比べものにならない眼を持っている。
ヒロインは不死の魔女、癒し系委員長。
一番のお気に入りは主人公にとって平穏な日常の象徴的存在であるクラス委員長、柊トモリ。
髪を首の後ろで束ねた、タレ目で地味だが親しみやすいタイプの癒し系Eカップ隠れ巨乳美少女。
真面目で心優しく、人当たりの良い性格。ちょっとチョロい。
父親が警察官(しかも重役)であり、親バカでもあるため、事件の機密情報に詳しい。
現時点(一巻)においての評価はC。
タイトルの意味不明さ、それゆえの内容の読めなさにかけてはラノベ界でも五指に入るであろうこの作品。
まあ、タイトルの意味自体は作中で明らかになるわけですが…
キャラに関しては、とにかくメインヒロインである魔女のエキセントリックさが目立ちまくっています。
ヤンデレと評するには軽すぎるキャラですが、殺しても死なないという一点があるだけで、厄介さが段違いである。
そんな彼女に惚れられてしまい、振り回されることになる主人公はご愁傷様の一言。
本筋は誘惑してくる悪魔を退け、仕組まれていた復讐を終わらせて前を向いた主人公。
しかしそんな彼のもとに「亡霊」から不穏極まりない内容が書かれた手紙が届き…?