僕は友達が少ない 平坂読(MF文庫J)
個性的ではあるが、そのために友達がいない面々が集まって友達を作りリア充になろうと頑張る話。
テンポがよくて、愛嬌のあるキャラたちの掛け合いが楽しくストレスを感じさせません。
ファンタジー要素は皆無の特殊部活モノですが、何度も読み返したくなる魅力があります。
なんと、実は八巻までが長いプロローグであり、九巻からが本番の模様。
八巻まではコメディで、九巻からはラブコメなのだとか。
主人公は見た目ヤンキー、でも中身は家庭的で友達を欲しがっているシャイボーイ。
学力はそこそこで喧嘩はそれなり、料理は結構上手い。
ヒロインの評価からして顔もイケメンというほどではないらしく、スペック的には普通っぽい。
お笑いのセンスが致命的になく、読んでて「うわぁ…」と素で思ってしまいました。
面倒見のいいお兄さんタイプで、個人的には結構好きなタイプの主人公。
部の面々からは大小様々な好意を寄せられているが、普通に気付いてない模様。
とか思ってたら、実は全部わかってて、現状維持のためにワザと鈍感なふりをしていたことが判明。
このあたりは他のハーレム系ラブコメの主人公とは違ったキャラ付けで意表をつかれました。
ヒロインは再会した幼馴染、金髪お嬢様、ロリシスター、女装(?)後輩、天才少女、あと中二病の妹。
一番のお気に入りヒロインは金髪お嬢様の柏崎星奈。
金髪碧眼、スタイル抜群、容姿端麗、成績優秀、運動万能、良家の令嬢とステータス的には完璧超人だが
極度のナルシストかつ高飛車な女王様気質なため、男子人気はあるが同性からは嫌われている。
また、外面はビッチキャラなのに、意外に純情で打たれ弱く、物事を素直に信じやすい。
同性の友達との会話練習として美少女ゲームをやりこんだ結果、重度にのめりこんでしまった。
現時点(九巻)においての評価はS。
キャラ・絵・文章・会話の面白さと文句をつけるところが見当たりません。
正直言うと、六巻までの残念コメディをずっと続けてほしかったのですが…
そういった部分を全撤去ということもないようなので、一安心。ラブコメ要素増量は望むところですし問題なし。
しかしメインヒロイン二人が明らかに敗色濃厚で、サブのほうがヒロイン力高いってどういうことなのw