相沢祐一14歳・・・・現在青春真っ只中の俺は
年齢に沿った好奇心を持ち合わせている
しかし、まだ世の中には知らなくてもいい事がたくさんある
ということを知らなかったりする
そんな頃のお話
taiさんHP開設記念『おめでとうございますっ』
SSその2
追想曲 〜たった一つの空へ 外伝の外伝
祐一 14歳、相沢家両親の秘密
作:鬼平君
祐一「ところで 一つ聞きたいことがある」
春子「なーにー祐ちゃん?」
ある日、俺は両親である 相沢祐樹、相沢春子に
常日頃の疑問を聞くことにした
祐一「親父やお袋は一体何の仕事をしてるんだ?」
祐樹「祐一は知らなくてもいい事だ」
春子「祐ちゃんは知らなくていいことよー」
と・・・・いつものようにはぐらかされてしまった・・・
祐一「今日は真剣に聞いてるんだっ 教えてくれっ」
半分怒鳴りながら声をぶつける
祐樹「仕方ないな・・・・今やってる仕事教えてやる」
祐一「今?今ってどういう事だ?」
春子「春ちゃん達って転職が趣味みたいなものだから・・・ほら
今流行じゃない・・・」
転職が趣味って・・・・あんたら一体・・・
それにどこかずれているような・・・・
祐一「んじゃ とりあえず 今までやった事ある仕事2〜3教えてくれるか?」
祐樹「俺はダイヤモンド鉱山の山師と海鳴国際ホテルのシェフ長と香港国際警察のエージェントだな」
春子「春ちゃんはイギリスの要人の護衛と海鳴国際ホテルのパティシエ長と私立聖祥女子の英語教師ねー」
祐一「まてまてまてっ 2人とも3つとも仕事、つながり全然ねえじゃねえかっ」
山師?シェフ長?エージェント?要人護衛?パティシエ長?英語教師?
今言った仕事に何の関連性もねえよ・・・・
嘘だな?嘘なんだろっ?
春子「いったじゃないー 転職が趣味みたいなものだってー」
祐樹「そうだぞ 同じ事を何度も言わせるな・・・健忘症か?」
祐一「誰が健忘症だっ あんたら 素で一般人が聞いたら驚くような事をさらっと言うからびっくりしたから聞き返したんゃねえかっ」
祐樹「一般人?誰が?」
祐一「俺がだっ」
春子「祐ちゃんが一般人なんて・・・笑っちゃうわぁー」
泣くぞ・・・こんちくしょう
祐一「今の話・・・・本当なんだな?」
祐樹「当たり前だ 俺達が嘘ついたことあるか?」
いや・・・・たしかに無いが・・・・
春子「ううー 祐ちゃんが春ちゃん達の事信じてくれなーいっ いじいじっ」
祐一「わかったわかった信じるって」
祐樹「祐一はもう少し心を広くもたないと駄目だぞ・・・母さん よしよし」
この万年バカップルめ・・・・しかし・・・
改めてこの両親が非常識である事を知ってしまった
祐一「悪かったって・・・お袋・・・じゃあ本題だが
今の仕事は?」
祐樹「退魔士だ・・・もうすぐやめるがな」
春子「遺伝子治療学の客員研究者よー・・・もう研究終わりそうだから終わったらやめるけどねー」
あんたら訳わかんねえよ・・・・
ただ一つわかった事は・・・やっぱり二人とも普通じゃないって事だ
春子「じゃあお互いの仕事終わったら
また傭兵に戻っちゃったりしてみるー?」
祐樹「はっはっはっ それもいいな・・・」
聞くんじゃなかった・・・・・
翌日
学校・・・・
俺はクラスメートの一人で
学校の裏の情報のみならず国の国家機密レベルの情報も知っている
と言われている情報通に俺の両親の事をたずねてみたが・・・
返ってきたのは昨日聞いた話よりも素敵な話だった
?「相沢君の両親?私にもよくわからないんです」
祐一「何・・・お前でもわからないのか?」
?「ええ ただ一つだけ聞いた事があるんですけど・・・
『相沢祐樹、相沢春子を敵に回してはならない・・・おのおのを敵に回すということは大国1国を敵に回すようなものだ・・・』
って話なんですよ・・・だから怖くって
相沢君の両親の情報にはなるべく触れないように
してるんです・・・」
・・・・・・オ○ガかよ・・・・
鬼の顔を背中にもつ筋肉モリモリの某格闘漫画のパパさんを
思い出してしまった・・・・
現実にそんな人間が身近にいるとは・・・・・
やっぱり聞かなきゃよかった・・・・・・
世の中には知ってはいけない事がたくさんある
とりあえず一つ勉強になったとしておこう
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どうも
鬼平君という者です
硝える月というHPの管理者 兼 絵描き 兼 SS書き
をやっております
さて、taiさん このたび HP開設おめでとうございます
つたない駄文ですが
HP開設記念短編SSその2です
このSSは
ウチのHPで連載している
追想曲 〜たった一つの空へ というSSの
外伝の外伝に当たります
ウチのHPのSSを読まなくてもこれは一応一つの
SSとして成り立っているわけですが
ウチのHPのSSも読んで頂けると
幸いです(宣伝なんかしちゃったりして)
というわけで
もう一度 おめでとうございますっ