長安を取り巻く風景が、徐々に変わりつつある。
 新緑が深緑へ、孟夏の太陽が盛夏のそれへそれぞれ取って代ろうと、日々せめぎ合っている様だった。
 過ごし易かった日々はそろそろ終わりを告げ、茹(う)だるような暑い日が来る。
 それは最早予測と呼ぶのがおこがましいほど確かな予測であった。

 袁家からの使者がやって来ることになっていたその日、詠の目から見た教経は不機嫌だった。
 不機嫌の原因は、朝からの暑さと、進展を見せぬ袁家の降伏交渉であるだろう。
 もう随分長い間交渉を続けているが、袁家は『降伏する』と云う最後の一言を発しなかった。
 言を左右にし続ける袁家は、やはり詠や稟が見通している通り、時間を稼いでいるだけだ。

 それと分かっているにも拘らず、一向に交渉を打ち切ろうとしない教経に対し、最初はやきもきしたものだったが、交渉がここまで来れば、流石に詠にも教経が考えていることが分かった。
 教経がしようとしているのは、天下に信を立てることである。
 それを踏まえ、その臣下たる自分に何が出来るかを考えた時、流言飛語によって、来るべき教経の袁家に対する弾劾に、説得力を持たせようと云う考えが浮かんだ。

 故に詠は今、領内に、袁家が降伏するかも知れない、と云う流言を頻りに飛ばしている。
 袁家から降伏の申し入れがあったことをそれとなく漏らし、平家から提示された条件を袁家が呑めば、太平の世が訪れると云う話も少しだけ流していた。

 どの程度この話が浸透するか疑問に思っていたが、どうやら稟も、そして宛にいる風も同様の流言を仕掛けているようで、領内の民の殆どが、一度はそう云った話を聞いたことが有ると云う状況を創り出していた。

───これでどちらに転んでも大丈夫ね。

 そう、詠は考えている。
 袁家が降伏してくるならそれで良し、もしそうならず、あちらから断りを入れて来たとしても、袁家に憤りを覚える民が多く出ることになる。
 いや、それだけでなく、教経が袁家を攻める事について、已むを得ざる仕儀であると主張することが出来るようになる。

 天下の耳目が教経を棟梁とする平と云う家に、召と云う王朝に集まっている今、天下を定めんとする自分達は、唯勝つだけでなく、勝ち方も考えなければならない立場にあると言える。
 些か面倒ではあるが、それが天下を相手にすると云う事であり、それに気を遣わなければならぬ立場にあることが、却って教経が天下を一統する処まで来ているのだと強く実感させてくれた。

「詠」
「分かってる。ボクも行くわ」

 使者の到来を告げる声に鋭く反応して声を掛けてきた教経に応じて、教経に付き随って謁見の間へ移動を始めた。
 最初、背中越しであっても教経の苛立ちが伝わって来ていたが、謁見の間に近付くにつれてそれは薄まりつつある。
 使者と向かい合うに相応しい、召の皇帝としての自分を作り上げているのだろう。

 教経が最初に『寡人(わたし)』と口にした時には、頭がどうにかなってしまったのではないかと皆勘ぐったものだったが、教経なりに色々と考えた結果であることが判明し、何度か使者に応対する内に、他所から来た人間に対する皇帝の態度としては、それで問題ないのだろうと思うようになった。
 詠としては、普段の教経を、と云うより、教経の本当の姿を知っているので、違和感が拭い去れないどころか、見ていて偶に笑いそうになってしまったのだが。





 袁紹からの書状を読み終わった教経が、稟を始めとする主立った臣へその書状を回す。
 その書状を読み終わった稟が、何の表情も浮かべずに、

「どうぞ」

 と、一言だけ述べて、書状を回してきた。
 詠も表情を面に出さないよう、予め心構えをしてから書状を開き、書面に踊る文字を拾っていった。
 そのまま最後の文字を拾い終えて、華琳へ書状を渡す。
 華琳も、これもまた無表情に、書状を受け取って内容に目を落としている。

 その様を横目に見ながら、詠は書状に書いてあった内容を反芻した。

『袁家は、平家に宣戦を布告する』。

 書面に踊っていたのは、その文字であった。
 降伏をするかしないかと云う話からは、大きく飛躍した内容である。

 世間が、今回の事をどう判断するのか。
 詠としては、この言い様は歓迎すべきものであると思っている。

 降伏することが出来ない、と云う事が述べてあり、理由としてその条件が厳しいからと来れば、平家側に譲歩する余地がなかったかどうかが世間の議論の対象となり得る。
 細作の使い方次第にはなるが、同情的な世評を創り出すことも不可能ではない。

 だが、書状には宣戦を布告する、とある。
 この場合、平家側は、袁家は最初から降伏するつもりなどなかったのだ、と強弁することが出来る。
 事実がそうでなかったとしても、そう判ずるに足る状況証拠は揃っているし、不足が有れば補ってやるにやぶさかではない。

 それを考えると、袁家は回答の仕方でも過ちを犯してしまったと言わざるを得ない。

 ただこの過ちは、諸葛亮のこれまでの実績を考えると、らしくないことこの上ないものだ。
 彼女には何か他に思惑があるのかも知れないが、同情的な世評を喪ってでも得たい何かがある様には思えなかった。

 希望的観測に過ぎないが、ひょっとすると諸葛亮は視野狭窄に陥っている可能性があるかも知れなかった。

「……使者よ、書状について確認したいが、良いか?」
「はっ。何なりと」
「寡人が確認したいのは、宣戦を布告する、と云う表現についてだ。
 寡人の記憶が正しければ、袁紹殿とは彼女が降伏するか否かについて交渉をしてきたはずである。
 が、その事には一切触れず、いきなり宣戦を布告するとは如何なる了見であるか」
「これはしたり。
 そも降伏交渉において、提示された条件を緩めることは有り得ないと宣言されたのは貴方様ではありませんか。
 降伏したくとも条件が呑めぬ我らが、思い切って宣戦を布告するに何の不思議がありましょう」

 教経の問いに、使者がそう、したり顔で応ずる。
 その使者に、教経が、

「分かっていないようであるから言葉にしよう。
 寡人はこれまで、仁義に則ってそちらと交渉をしてきた積もりである。
 外交においては、己の言を守る事が仁であり、交渉における礼を守る事が義である。
 しかるにそちらから降伏を申し出てきたにも拘らずそれを翻(ひるがえ)し、降伏するか否かの交渉であったものを回答もせずに一方的に宣戦を布告した。
 これは著しく仁義を欠いた行為であると言わざるを得ない。
 宣戦を布告するのであれば、先ず交渉を打ち切る事を述べ、然る後に布告すべきであって、今回のようにいきなりすべきではないのではないか、と言っているのだ」

 と、言葉を掛けた。
 その教経の言葉に対し、使者は何の感銘も受けなかったようで、

「そうでしょうか。
 その辺りから、既に価値観が一致しないと云うだけの事でありましょう。
 現に我らは、いきなり戦端を開くような真似をせず、宣戦を布告しに来ております。
 言葉に表れていないだけで、降伏交渉を打ち切る事を伝えているに等しいとは思われませんか。
 そうあるべき、と云う貴方様の主張は、将に貴方の物であり、我々の物ではない、と云う点に思いを致すべきではないでしょうか」

 と、応えた。

──教経は、心中穏やかでは居られないんじゃないかしら。

 詠はそう思い、横目に教経の顔を見る。
 その貌の上には見る人間が見れば分かる程度に、苛ついていることを示す証があった。
 無論、目の前の使者程度の付き合いでは、絶対に見抜くことは出来ないだろうものであるが。

「成程。使者の言い分が正しい様だ」
「ご理解頂けましたか」
「うむ。
 寡人と袁紹殿──平家と、そして袁家。
 それぞれに主張する正義があり、それを一致させるには最早力を以てするより他にない。
 そう云う事であるな」
「左様で御座います」

 見るからに憎らしい貌と態度で、使者がそう良い放つ。
 宣戦布告の使者であるのだから、ある程度傲慢さが鼻についたとしても仕方がないのかも知れないが、此処まで来ると異国の皇帝に対するに相応しい態度ではないだろう。
 そう云った態度を取る使者に、教経が努めて穏やかに呼びかけた。

「使者よ」
「はあ、何で御座いましょうか」
「誠に残念であるが、其方(そなた)の望みは叶わぬだろう」
「……どう云う意味で御座いますかな?」
「手討ちにされて当然の態度を取らぬ限り、寡人が其方を殺させることは無い、と云う事だ。
 交渉が始まってから手前、我らは降伏したいと自ら言ってきた袁紹殿と袁家に対し、拒絶しても構わぬ処を枉(ま)げて降伏の条件を検討して提示し、またその回答を待ち続けてきた。
 今更どのように体面を整えたところで、その厚情を無碍に扱い、一方的に交渉を打ち切ると云う行為に正当性を持たせることは出来ぬ。
 此処で寡人を怒らせて手討ちにされることで、やはり降伏するに値しない人であった、端から降伏させるつもりなどなかったのだ等と言いたいのであろうが、その目論見が寡人に露見している状況ではそれも成るまい」

 首を横に振りながら語る教経に、使者は俯いてしまっている。
 やはり教経の言う通り、彼は殺される為にここへやって来たのだろう。

「還って袁紹殿に伝えるが良い。
 鼎の軽重を、この寡人が、平教経が問いに征く、とな」
「……」
「稟、使者が無事に還ることが出来る様、取り計らっておいてくれ」
「畏まりました」
「詠、文武百官に通達を。『袁家は我らを謀(たばか)った』。まずはそれだけで良い」
「分かったわ」

 絶句し、まだ場に留まっている使者がもう居ないかのように、教経が矢継ぎ早に指示を出す。
 その口調は早く、発した言葉には、迸(ほとばし)ると言っても差し支えない程の勢いがあった。

 それを耳にした使者の胸に、去来するものは一体何であろうか。
 自分達の計画通りに時間を稼ぎ出したはずが、その実教経の掌(たなどころ)の上で踊らされているに過ぎなかったことに対する驚きであろうか。
 それとも、勢いよく流れだす教経の言葉に微細ながらに含まれる、戦への昂揚を感じ取って覚える空恐ろしさであろうか。

 それを知る術は、詠には無い。
 分かっていることは、最早戦は避けられないと云う事。
 そして。

──教経が天下を獲れるか否か、全てが決まる戦になるわ。

 そう思い、詠は来るべき戦に身震いがする思いがした。









 袁紹からの宣戦布告を受けて直ぐに、教経は長安にいる全ての将を集めた。

 出陣する為の物資などは、いつでも集められることが出来るように予め用意してあった。
 袁家の狙いが戦の準備を整えるための時間稼ぎであることを早々に見抜くことが出来ていた為、交渉が決裂した際直ぐに行動を起こすことが出来る様に備えていたためだ。

 降伏を受け入れることを本気で考えて降伏条件を提示してはいたが、きっとこうなるだろうと思っていた。

──いや、こうなる事を望んでいたのかもねぇ。

 ふと、自らの心中にあった、闘争への渇望に思い当たる。
 だがそれは、純粋に好きで戦がしたい、と云うよりは、天下を一統せんとした時に、競い合う相手も叩きのめす相手も居ないと云う事実を受け入れたくなかった為である、と言えば良いだろうか。
 雌雄を決する相手もなく熟柿が落ちるようにその掌中に天下が転がり込んでくるより、目の前にぶら下げられた美膳を喰らわんと誰かと熾烈な争いを演じ、自らの手でこれを掴み獲りたい。
 自分がそう望む性質(たち)であることは、教経も自覚していた。

 そして、それが叶う状況になったのだ。
 後は戦で、自らの力で全てを決するのみ。
 それを思うと、腹の底から湧き立つような破壊衝動と、それを思うが儘に揮えることへの悦びと、終にここまで来たと云う深い感慨とが綯交(ないま)ぜになったような感情に心が支配されるようだった。

 現代社会で漫然とした日々を送っていたのでは、決して得られぬ昂揚感。
 これまで幾度となく賊を討滅し、視察に出、戦をして得てきた昂揚感。
 生命の切所に立って初めて実感できる、身を切るような昂揚感。
 それら今まで得てきた昂揚感を遥かに超えるそれを得ることが出来るであろう、そしてこれ以降もう二度とこの手の昂揚感を感じる事が出来ないであろうと容易に想像できる、最後の機会が目の前にある。
 これが最後だと思えば、中々に感慨深い物が有る。

 ゆっくりと、皆の顔を見渡す。
 広間に集った者達の表情は、皆精悍なものであった。
 この次の戦が、最後の戦になる。
 それが知性に依ってなのか、それとも直感に依ってなのかの違いこそあれ、誰もがそのことを理解している様であった。

「良く集まってくれた」

 そう、皆に声を掛ける。
 それに対して誰も、何も言葉を発しない。

 交渉が決裂した後どうするのかについては、既に十二分に話し合いが持たれている。
 必要な準備は整えられ、各人が何をすべきか其々(それぞれ)に弁えている。

 事此処に及んで、敢えて言葉を口にする必要は無い。
 そんな雰囲気であった。

「俺は、袁紹に謀られた。
 降伏を、と言ってきた袁紹に対して、条件を、それも恐らく破格のそれを提示した俺に、疑問を持った者も居るだろう。
 だが、謀られたことでそれも詮無い事となった」

──あの条件を呑めば、本当にそう遇してやろうと思っていたンだがなぁ。

 思いながら、言葉を継ぐ。

「故に事前に講じた善後策を採る。
 月はこのまま長安に待機。
 雪蓮は冥琳を連れ、揚州へ移動してくれ。
 碧と華琳は宛だ。
 白蓮も宛へ移動だ」

 教経の言葉に、皆が頷く。

「二月後、皆にはそれぞれの任地で、それぞれの役目を果たして貰う。
 基本方針は決めてある通りだ。
 その範囲内で、臨機応変にやってくれて構わない」

 教経は来るべき戦で、軍を大きく3つに分けるつもりであった。

 先ず宛からの軍。
 碧と翠、蒲公英の馬一族を中心に、華琳を始めとする旧曹操軍の面々を加え、何事につけても及第点以上の結果を叩き出す、非常に使い勝手の良い白蓮達を付ける。
 将帥として碧を立て、華琳がその謀将として帷幄で策を巡らせることに専念できる状況を整えた。
 碧達の役目は、エン州の制圧と青州の制圧。
 青州制圧については、次の揚州からの軍が主力となるだろうが、それを支援することも役目に含ませた。

 次に揚州。
 現在蓮華を頂点に威勢を増しているが、此処に雪蓮と冥琳を、満を持して投入する。
 内部的には士気が揚がる事は間違いなく、外から見た際の脅威は、蓮華たちには悪いが比較にならない程増すことになる。
 雪蓮達の役目は、徐州から青州を制圧すること。
 碧達がエン州、袁家と平家の位置関係から見て表を衝(つ)くのに対し、裏である青州を押さえにかかる。
 表と裏から、冀州を攻めたてるのだ。
 それで袁家の支配を、冀州に張った根を揺るがし続けてやれば、民は疲弊し、袁家を見放すだろう。

 そして最後は、長安。
 これは教経が将帥を務める。
 その役目は、并州を併呑した後幽州を押さえにかかる事である。
 表と裏から攻めたてて、逃げ道まで塞いでやろうと云う魂胆であった。
 真面(まとも)に条件を考えて降伏交渉を行っていた割に、やる事がえげつない。
 そう云う批判は免れないかも知れないが、戦になれば手加減するなど有り得ない。
 平家の天下を確実なものとする為に、此処で全力を尽くすべきである、と教経は考えていた。

 これで、平家の勝ちは揺るがない。
 それが教経の、そして平家首脳の一致した意見であった。

 諸葛亮を始めとした袁家首脳には、彼らなりの勝算が立っているのだろう。
 そしてそれは恐らく、教経達が考えている唯一の負けとなる結果と同じものを齎そうと云うものであるだろう。

「今回の戦、戦として見れば平家の勝ちは揺るがない。
 唯一つ、袁家が俺たちに勝つとすれば、戦場で俺を斃すより他に途は無いだろう」

 自分のことであるにも拘らず、教経は淡々とした口調でそう述べる。
 それが揺るがぬ事実であるが故に。
 そしてそうなることは恐らくないだろうと思うが故に。

「奴らにはそれは出来ないかも知れないがね」

 『出来ないかも知れない』と云う教経の発言自体は、それが出来る可能性をも含んでいるかのような内容であった。
 それにも拘らず、きっと出来ないであろう、と云う、ある種の確信めいたものを聞く者に感じさせる発言であった。

「だが彼らはそれを試みたい、と言って寄越している訳だ。
 であれば俺としては、それを受けた上で力付くで叩き伏せてやるのみだ。
 その為に、準備をしてきたのだからな」

 『準備』。
 その言葉に、雛里と吉里とが頷いた。

 雪蓮と華琳を相手に、彼女たちが何度も盤上で模擬戦を行った事を教経は知っている。
 基本的に華琳が策を考え、雪蓮を将帥として、雛里・吉里の二人と対峙していた。
 戦場での状況を鑑み、調査し、策謀を仕掛けることを華琳がし、華琳の策の取捨選択や兵の出処進退については雪蓮がその鋭すぎる勘に基づいて行う。
 恐らく現状望みうる最高の仮想敵と、何度も盤上で戦を繰り広げていた。

 先日、吉里に調子はどうだ、と訊いた際、自信ありげに、

「ま、見てて欲しいワケ。御使い君を驚かせてやるわ」

 と、答えてきた。
 中身のない、空虚な過信に依ってそう答えているのではない証拠に、隣に居た雛里も、常であればおどおどして答えたであろう処で力強く頷いていた。
 また、華琳が、展開が読めているのにそう動かざるを得なかった、等と口にしていた辺りを考えると、余程性質の悪い策を考えているらしかった。

「事此処に至って今更じたばたと用意すべき何物も無い。
 長く続いた戦乱も、これで漸くにして終幕を迎える事になる訳だ」

 教経と袁紹、その何れが覇権を握るのか。
 平家と袁家、その何れの王朝が今後天下を経略する権利を得るのか。
 その全てがこれから決せられることになる。

 戦乱によって失われた秩序を取り戻す為に。
 死んでいった者達の死が、決して無駄ではなかった事を証明する為に。

 誰もが平凡な人生を送れる世の中を創る為に。

「──堂々と、天下を獲りに征こうじゃないか」

『天下を獲りに征く』。

 不敵に嗤う教経のその言葉に、集まっている皆が一斉に頭を下げる。
 その一同を前にした教経の視線は、遠く彼方を見据えていた。
 そしてそこに、確かに見出していたのだ。

 来るべき決戦の地を。
 そこで対峙するであろう諸葛亮を。
 そして何より、自らが創り出そうと云う、理想とする世の中を。