本SSの主人公に当たるキャラクター。日本を代表する4つの霊媒師一族の一つ、『麻倉家』の末裔。強大な巫力を持つ大陰陽師・麻倉葉王の転生体、ハオの双子の弟(一卵性双生児)であり、半身でもある。ハオの影響によって強大な巫力を生まれ持つが、それをコントロールする術を持たない為に巫力が垂れ流しになってしまっている。
麻倉の遺伝の影響で、葉の巫力は『種』の性質を持っている。葉の巫力を浴びた霊体は霊力と実在性が増し、多少ながら現世に干渉できる様になる。
「まぁ、なんとかなるだろ。」
麻倉葉の初めての持霊。猫又。1000年前に麻倉葉王に飼われていた猫が死に、精霊と化したもの。500年前のシャーマンファイトにて麻倉葉賢と共に戦い、パッチ族に転生したハオを倒した経歴を持つ。
『好きなものは、マタタビ』
葉が商店街を彷徨っていた時に遭遇した迷子の少女。葉の生まれて初めての友達。
友達記念に天使の人形をプレゼントされ、3つの願いを叶えて貰える権利を得た。
肉体と精神を繋ぐ因果の鎖が異常に長い。
「うぐぅ…あゆあゆじゃないもん…」
麻倉葉の許婚。日本を代表する4つの霊媒師一族の一つ、『水瀬家』の末裔。生まれつき強い巫力を持つ。葉と違い、生まれた時から修行を積んでいた為、巫力のコントロールは葉よりも遥かに上手。ただ、感情が爆発した時には不安定になってしまう。
巫力が常人より高い割に回復速度が遅く、普通の人よりも就寝時間が長い。その所為か早寝な割に朝が弱く、なかなか起きられない体質。猫アレルギーだが、猫が大好き。
水瀬の遺伝の影響で、名雪の巫力は『土』の性質を持っている。名雪の巫力爆発に被爆した霊は霊力が爆発的に上昇し、その感情に感化される。
「まだ2日位だと思ってたよ〜」
恐山に住む神獣、『九尾の狐』の末裔。静珠の娘。鈴が好き。外見は子狐で、尾の数は一本。交通事故で死にかけた所を、麻倉葉と水瀬名雪に救われた。この時185歳。
「あの子が言ってたサワタリマコトって…一体どんな人なんだろ?」
麻倉葉の祖父。現『麻倉家』当主。麻倉の本家は島根県・出雲市に位置する。陰陽師であり、占いを得意とする。
「この子は、わしらの希望なのだ…」
麻倉葉の祖母。現在は青森県華音市に住む、盲目のイタコ。
「何が正義かなんて、私にもわからん事さ。」
麻倉葉の父親。旧姓は真木。修験者であり、武者修行の為世界中を旅している。ハオの誕生時に顔に大火傷を負ってから、いつも烏天狗の仮面を着けている。
「僕なら全然構いませんよ」
麻倉葉の母親。巫女であり、滅却師でもある。
「運命からは逃げられない…立ち向かって行くしかないのよ。」
幹久に拾われた孤児。幹久の指導の許で霊媒師の修行をしている。持霊はポンチ、コンチと呼ばれる二匹の狸と狐の精霊。
「おやめなさい二匹共!!」
麻倉葉の従姉。幹久の姉(幹久とは8歳違い)、泉美の娘。享年16歳。地縛霊に襲われ、死亡した。巫力は常人のそれ。葉が霊媒師を目指すきっかけとなった女性。
「せっかく持って生まれた才能なんだから、頑張って生かせるようになってほしいな。」
水瀬名雪の母親。優秀な退魔師。大らかでのんびりとした性格で、大抵の頼み事はすぐに了承してくれる。
オレンジ色の謎ジャムはあまりにも有名。
「はい、了承♪」
1000年前に活躍した大陰陽師で、麻倉家の始祖。ある目的を果たす為、幾度となく転生を繰り返している。麻倉葉の双子の兄。人の心を読む事が出来る、『霊視』能力を持つ。
五大精霊が1つ、Spirit of Fireを持霊に持つ。
「なんだよ……小っちぇえな。」
500年前、静珠の力によって恐山に封じられた、伝説の九尾。静珠がいない今、静珠の霊力が込められた神木による封印が最後の砦。
幻咬は4000年以上も昔から存在しており、その九つの尾はそれぞれが自我を持って生きている。
尾の名前はそれぞれ、天・中・地・逢難・胞身・肝魂・魂珀・霊・終。
「百年千年経とうとも、変わらぬものもあると知れ…」
鈴珠の母親。身の丈百尺を軽く凌駕する金毛紅瞳の大妖獣。獣より寧ろ神に近い。妖獣にして、霊獣にして、神獣。最強の妖と謳われた「白面の者」を恐山に封じた。鈴珠を生んだ数年後、人間によって殺された。
『言霊』を用いて生物を強制的に従える力を持つ。
「この娘は、生まれついて力が強いのです。だから正しく導いてやらねば」
尸魂界(ソウル・ソサエティ)のEternal Sphere区画を統治する王。名付けられし暗黒。
夜闇の魔王。世界の崩壊を阻止する切り札を作る為、『種』と『土』の力の蒐集を行う。
「矛盾だな。少年は死を望み、君は彼の生を望む…私はどちらを叶えれば良い?」