やっと外出たー











英雄か偽者か
第三話












「起 て・・・ルー 」



誰かに身体を揺さぶられて意識が戻り始める。

また桜に起こされているのだろう、ということは朝食はもうできているのだろうか?

ここ最近、桜の料理の腕前は格段とうまくなって来ている。

師匠としては嬉しくもあり、しかし弟子に追い抜かれそうという点では少し複雑だ。

とりあえず、考えるのは後にしよう・・・今妹分に言うべき言葉は・・・



「おはよう、桜」



「サクラ?」



そこで目を開けてみると、桜ではなく見知ら・・・なくはない。

彼女は確か、公爵家の屋敷・・・ってそうだ、ここは異世界で、今の俺はルークなんだった。

そして目の前にいる少女は、そう確か侵入者だったはず。



「ルーク、残念だけど私はサクラという人じゃないわ」



「あぁ、ごめん」



反射的に謝ってしまったが、何故この少女はルークの名を知っているのだろう?

そんなことを考えると、彼女は俺の考えをまるで読んだかのように。



「情報収集は戦術を考える上での基本中の基本よ。

 公爵家にいる警備の配置はもちろん、貴方の名前や性格とかも調べたつもりよ」



そう答えてくれたが、なるほど言われてみれば確かにその通りだ。

しかし、何故この少女はヴァンを襲う必要があったのだろうか?

それに・・・



「君みたいな女の子がなんで、ヴァ・・・師匠に襲い掛かったんだ?」



一瞬ヴァンと言い掛けてしまったが、何とか言い直すことができた。

そのことに彼女は気づいた様子は見えない。



「・・・貴方には関係ないことだわ。それに私は女である前に兵士よ」



あぁ、この少女も戦いに身を置くというのか・・・

アルトリア・・・一人の少女でありながら、王であり続けようとした少女。

目の前にいる少女も、女という以前に兵士であると言う。



「とりあえずこうなったのも私のせいだから、貴方を公爵家へと帰すわ。

 長旅になるでしょうけど、責任もって必ずキムラスカに帰すから」



そう言って先を進もうとする少女・・・というか、まだ俺は大切なことを聞いてない。



「待ってくれ! 君の名前は?!」



「・・・ティアよ」











続く












おまけ

SKIT 疑問



テ「ルークの事に関してもそれなりに調べてきたはずなんだけど・・・

  慢心傲慢に、我侭・・・所詮はうわさでしかなかったことなのかしら?

  それに・・・私が兵士だと聞いて不満を抱いている? フェミニストなのかしら?」

ル「待って・・・ティア! 後ろに!!」

テ「魔物?!」













あとがき

これで一挙投稿したSSは終わりになりますけど、一応短いのですぐに新しいのが

できると思いますよ、もちろん時間さえあればですが(ぉ

それと最後のほうにおまけとしてSKIT風なものを書いてみましたが

どうでしょうか?といっても今回は短いのであんま面白くないかもしれないですが。

うん、まぁそれだけです。そういえばカップリングとかどうしよう?

やっぱりルーク(士郎)× ティアなのかなぁ? それともナタリア?

え? まさかのロリータ、アニス? いいじゃないかイオn(ry

まぁ、これもあとでじっくり考えましょうか・・・そういえば、この士郎は何END後なんだろう?

それも含めて色々と考えなきゃいけないのか、面倒だなぁ。

というわけで(ぇ)何かネタ提供してくれるならメールかなんかでお願いしますね。

それと、これは独り言なんだが・・・I・O・N女体化しちゃおっかなぁ?(爆