1月〜3月
”剪定(せんてい)、樹形形成” という作業を行います。この作業は不要に成長して
しまった枝を伐採し樹形を整える作業です。どの枝を残すかの見極めが難しく、
”職人技”を要する作業です。
樹形形成作業は支柱を中心に竹を利用して樹形が乱れないように整えます。
毎年、全ての竹を添え直します。木の成長と作業性のバランスを考えながら行います。
番外編(樹形形成作業)はこちらをどうぞ!!
3月〜5月
”摘蕾(てきらい)” 、”授粉(じゅふん)”
、 ”摘果(てきか)” という作業を行います。
摘蕾の”蕾”は桃の”つぼみ”のことをいいます。摘果は桃の実を意味します。
これらの作業は不必要な蕾や実を排除し選ばれたものに十分な栄養を与えること
を目的としています。授粉は桃の花粉を花につけ、実を結ばせるといった人間で
いえば、仲人的な作業です。
尚、摘蕾と受粉の時期は辺り一面、桃の花による
”ピンクのじゅうたん”
となります。
1年で一番美しい時期です。
番外編(草刈り、接ぎ木つくり、コンフューザー)はこちらをどうぞ!!
5月〜6月
”袋かけ” という作業を行います。桃の実がだんだん生長しています。ちょうどゴルフ
ボール 程度の大きさでしょうか。
袋かけは1つ1つの実に袋を覆い被せる作業です。実が十分に大きくなる前の日
焼けや実割れを防ぎ、実を熟成させることを目的としています。
6月〜7月
”除袋(じょたい)”、 ”摘葉(てきよう)”、”タイベックマルチ敷き”という作業を行います。
袋の中で十分に成長した桃に色をつけるために袋を外します。
摘葉は、着色を阻害する実の周りの葉を除去します。
後、タイベックマルチと呼ばれる白色のシートを木の周辺一面にしきます。
7月〜9月
”収穫” の時期です。一年の総決算がここででます。ひとつひとつ愛情をこめて育てた
桃を赤子を扱うように丁寧に収穫します。
ここで重要なのが熟度の見極めです。色、実のはりかた、固さの3バランスが全て
調和して初めて収穫できます。ちなみに、この時期は朝4:00起床で休みはありま
せん。
9月〜10月
”収穫後のお掃除と秋季剪定”です。来年もよいものが収穫できるように、夏の間
成長しすぎた枝を間引いて、低樹高部まで光合成ができるように桃の木を明るくします。ゴミなど
はもちろん、雑草などもきれいに排除します。マルチも来年のために洗浄します。
10月〜12月
来年へ向けての土壌の栄養補給のための
”肥料散布”を行います。「桃畑さん
お疲れ様」といったところでしょうか。。。また、11月後半にはプラムの剪定作業も
行います。
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