78日目(3/25.26) 帰国へ

 帰りはバルセロナ空港からデンマークのコペンハーゲンで乗り換えて成田へ着きました。行きの飛行機で痛くなった腰も帰りは大丈夫でした。

 8日間と言っても中5日でスペインを回るのは大変忙しい旅になります。情報社会で何でも情報は得られる時代ですがやっぱり体験しなければ分からないこともあります。お酒が飲めない私はおいしいビールやワインの話を聞いても実感がわきません。一度だけ話の種にとワインを飲んでみたのですが頭が痛くなってしまいました。でも食事は私の好みに合いました。ハムや生ハムもおいしかったのですが特にパンは気に入りました。パンがおいしかったのはドイツで食べたパン以来です。

 スペインは雨の少ないところと聞いていましたのであまり心配はしていませんでしたが一度も降られることなく天気は最高でした。抜けるように透明でガラスのような青い空は印象的でした。湿度が高いせいか白っぽい、日本の青空とはまったく違うのです。青い空に白い壁、レンガ色の屋根は実によく映えていました。

またスペインの生活時間の違いも実感しました。朝食時間は日本とあまり違いませんが、昼食時間は午後2時から4時ごろです。12時はバール(Bar)へ行って軽食つまりおやつの時間です。夕食は午後9時か10時ごろが普通だと言います。日本人のように7時ごろ夕食をとる人はいません。そんな時間にレストランは開いていないからです。普通飲み会と言ったら深夜の1時に始まり朝の4時か5時に終わるのだそうです。事実、マドリッドの2泊目は朝の5時まで街が騒がしく眠れないで困りました。

そんなスペイン人に寝不足にならないかと質問すると「大丈夫、勤めに行って寝るから」という答えが返ってくるのだそうです。北部の都会では次第に少なくなっているそうですがシェスタ(昼寝)の習慣があるのです。この時間になるとお店もシャッターを下ろしてしまいます。暑い国ならではの習慣でしょう。

帰国して一週間後の42日にトレドの近郊のAVEの線路上に爆薬が仕掛けられていたとのニュースがありました。幸い事前に見つかり大事には至りませんでしたが私たちもAVEに乗車したので何事もなくよかったと思いました。世界中でテロが発生してこれからは旅行も行きにくくなってしまうのでしょうか。今回は37名一行が何事もなくスムーズに旅行ができて何よりでした。添乗員の木村千秋さん、現地ガイドの皆さん、旅行中なにかとお世話になった皆さん、お疲れ様、そしてありがとうございました。

2004.4.13 記す

マドリッドからバルセロナまでドライバーのMrホセ