妙義山(白雲山相馬岳) 1104m


登山日 2008.11.14 快晴 全行程 6:00 単独行
 無風快晴絶好の山登り日和でした。かねてより一度は登りたいと思っていた妙義山の最高峰の白雲山相馬岳についに登ることが出来ました。標高は低いですが遭難は全国一といわれる岩山です。多くの鎖場や岩場は上級コースとされていて私のような万年初級者では難しい山なのです。
 8時50分駐車場を出発して9時に妙義神社の前で登山者カードを提出して登山開始しました。40分ほどで大の字に到着すると鎖を伝いよじ登った岩の上に大の字があり先客が2名休んでいました。2名の方はそれぞれ単独ですが、山の話をした後、分岐点の辻から中間道の第一見晴へ下りて行きました。
 私はここから奥の院を目指します。奥の院はかつては堂屋があったのでしょうが今は荒れています。奥の院から右側の鎖を頼りに岩場を登りあげると10時45分見晴に着きました。その名の通り見晴らしは抜群です。ここで一組の親子に出会いました。父親はこれ以上は無理なのでここから引き返し、息子さんが一人で先に進んでいきました。
 この先にビビリ岩や玉石などがあり、白雲山の標識があるはずですが見落としてしまいました。白雲山は天狗岳や相馬岳などの総称ですが白雲山というのもあるのです。道は岩だらけでアップダウンの連続で右ひざの痛みをやわらげてくれる何時もの杖はまったく役に立ちませんのでリックのサイドに差したままです。
 11時23分大のぞきに到着、御嶽三社大神の碑が有りました。ここから道は大きく下ります。トラバースの後、長い斜度50度30mのスラブがあるのです。ここは鎖があるので横に振られないように鎖をまたいでしまい、思い切って体を岩場から離し靴の底を全面、岩に当てるようにすればうまく下りられます。本当に怖いのは鎖の無い場所の降下で後ろ向きに下りるため、ホールド(手がかり)は良いのですが、スタンス(足がかり)が見えないところがありました。下から見れば分かるのですがね。
 ここも無事通過して12時に天狗岳の頂上の天狗岩に到着、朝もっと早くに家を出ればと少し後悔しながら昼食にしました。そこに一人の中年の男の人が来て少し話をしました。中の岳から縦走してきたのだそうです。相馬岳の様子を聞いてみたところ、そんなに時間はかからないし景色も良いので行ってくることを勧められました。秋の日はつるべ落としですからあまり遅くなるわけには行きません。でも3時までに中間道に下れば後は楽です。
 昼食の後はタルワキ沢の分岐まで下ります。ここからは意外にも土の道になり、登りですが歩きやすくなります。12時45分についに相馬岳の山頂に着きました。先ほど途中で私を追い越していった若者が休んでいました。地元の方だそうです。金洞山や星穴岳がよく見えます。浅間も今日は噴煙を上げていません。風も無く、寒くも無く穏やかです。こんな日にこられて本当に良かった。
 でもあまりのんびりもしていられません。13時に下山を開始しました。若者は急ぎ足で行きましたが私はあくまでもマイペースで下ります。13時14分、先ほどのタルワキ沢の分岐まで下りてきました。ここからは両側が切り立った岩壁で井戸の底のような沢を下ります。途中遭難碑を2つ見ました。先日、白髪門の下りで一回転して転びましたのでここは慎重に紅葉を楽しみながらゆっくり下ることにしました。そして14時14分中間道に出ました。後は散歩気分で足取りも軽く14時50分駐車場に戻りました。今日は足の疲れよりも腕が疲れましたが、大満足の1日でした。

 写真は大の字から見た錦秋の白雲山

9:44 大の字に到着

10:03 辻を通過

10:13 奥の院

矢印に従ってこんな所を登ります

登山道に咲くリンドウ

10:45 見晴より浅間山、手前は裏妙義の山

ふるさと美術館と道の駅妙義が見える

11:04 玉石を通過

通過してきた玉石方面

11:23 大のぞきに到着

100mを超えるような岩壁

前方にこれから向かうピークが見える

大のぞきから見た浅間山

11:35 右にトラバースして真直ぐ下ると

その先は斜度50度30mのスラブ

こんなピークを超えてきた

12:00 天狗岳山頂 ここで昼食

12:29 タルワキ沢の分岐

ここは上級コースこんな看板が

12:46〜13:00 ついに相馬岳山頂に立つ

金洞山が良く見える

相馬岳三角点の標識

人面岩?

13:14 タルワキ沢を下る

今日の天気は最高でした

お世話になった白と黄色の矢印

14:14 無事に中間道に着いた