6日目 トンレサップ湖そしてホーチミン(Hồ Chí Minh)  

 
  この日はトンレサップ湖クルーズに出かけました。オプションなので今回24 名のうち12 名が出かけました。7 時25 分ホテルを出てシェムリアップ川に沿って10km 南のトンレサップ湖を目指します。トンレサップ湖は東南アジアで一番大きな湖で琵琶湖の3 倍ほどあります。雨季になると更にその3 倍になるそうです。湖にはベトナム人とカンボジア人が水上生活をしながら漁業を行っています。乾季に入った今は水がひているところです。もっと水が引くと船着場は数キロ先まで移動するのだそうです。湖に来る途中豪華な家がありましたがワニの養殖でお金持ちになった人たちです。

     高床式の家                     日本の援助で造られた船の上の学校

 最近は湖で取れる魚も少なくなっているようですがまだまだ漁業は盛んなようです。岸辺には高床式の家や船の上の家が見えます。日本や韓国の援助で作られた学校も船の上で二階は体育館のようです。しばらくして船は大きな海のように見えるところで止まりました。すると手漕ぎのボートがあっという間に近寄ってきました。物売りの船です。小さな子が首に蛇を巻いて見せながらお金をねだっていました。カンボジアはまだまだ経済的に豊かな国ではありません。終戦直後の日本を見るようでした。学校は義務教育ではありません。ポルポト時代多くの知識階級の人が殺されました。犠牲者は 150 ~ 200 万人と言われます。学校も壊されてしまい数が足りないので午前と午後の 2 部授業です。従って午後の授業を受ける子供は午前中、午前の授業を受ける子供は午後物売りなどをして家族を手伝っているのです。平和な時代が続けばこの子達が大人になる頃は豊かな国になるでしょう。
  帰りにはマーケットによりおみやげを買いました。ホテルに帰り昼食は日本蕎麦でした。 午後はカンボジアを離れてベトナムのホーチミンに向います。 3 日間お世話になった現地ガイドのソティさんともお別れです。彼は日本には一度も来たことが無いそうですが非常に綺麗な日本語を話します。知識も豊富で好感の持てる青年でした。
 シェムリアップの空港からホーチミンまでは 1 時間足らずの短い空の旅でした。到着後すぐに市内観光が始まりました。ここは統一前にサイゴンといわれた町で今でもサイゴンという文字を良く見かけるベトナム最大の人口 600 万人の活気ある町です。

      聖母マリア教会                         中央郵便局

 まずは観光客に人気のドンコイ通りの聖母マリア教会 (Nhà Thờ Ðức Bà) から見学です。 1877 年から 6 年の歳月をかけて作られました。材料は全てフランスから輸入されたものです。教会内は荘厳な雰囲気が漂っています。教会前のロータリーには聖母マリアの像が立っていました。続いて中央郵便局 (Bưu Ðiện Thành Phõ) です。この建物は 19 世紀末、フランス植民地時代に建てられました。内部は大きな吹き抜けで正面にホーチミンの肖像が掲げてあります。壁に世界の時刻を示す時計があるのですが東京の時刻が変です。時差は 2 時間なのにどうしてなのでしょうか。次はベンタイン市場です。私は買い物にはあまり興味がないのですがとにかく沢山の商品が山積みになって売られています。値切り交渉を盛んにやっている人もいました。中には買い物に夢中で集合時間に遅れる人も出ました。
 今日の宿泊はオムニサイゴンホテルです。歩数は 7805 歩でした。
 

>