戦略労務第329号(2020/10)

イントロダクション

 嫌な湿気もなく良い季節になりました。しかしまだ台風の気配がしています。今後まだ暑い日もあるようですが普通にしていれば汗をかくわけでもなく朝晩以外は寒くもありません。
 今年は春先からコロナ禍の影響が続いています。10月になっても休業を余儀なくされている事業所があり元通りになる見通しはまだ立っていません。「戦略労務」第329号をお届けします。

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★今月10月から社会保険料が変更になります

 今年も算定基礎届の提出により保険等級に変更があった場合には新等級が9月分から適用されます。したがって、給与から差し引かれる社会保険料が変更されるのは10月に支払われる給与からとなります。

 ただし、今年も厚生年金保険料の料率変更はありませんので、保険等級に変更のない方の場合、差し引かれる社会保険料は従前(9月差し引き分)と変わりありません。

 社会保険の算定基礎届は、毎年4月~6月に支払われた賃金額をもとに算定・決定されます。コロナ禍の影響により賃金額が少なくなった方も少なからずいますが、休業手当を会社から支給されている場合には賃金として取り扱われることになります。

★雇用調整助成金について

 雇用調整助成金の申請については秋口になりようやく落ち着いてきました。申請方法については、電子申請でできるはずが何度もの不備により、ペーパーベースで作成しハローワークに提出するという前時代的な状況が続きました。(現在は電子申請が可能なようです。)
 特例措置については、9月30日までに延長されていましたが、現在の雇用情勢等により12月31日まで再度延長されています。助成率や要件等すべての特例が延長になりました。

 特例期間(令和2年1月24日~)、緊急対応期間(令和2年4月1日~)いずれも同日まで延長となりますが、支給対象期間の末日の翌日から2ヶ月以内に申請する必要がありますので、ご留意いただくとともに、早めの申請をお願いいたします。
 例えば賃金計算期間が1日始まりで末日締め切りの会社であって、8月分の休業手当について雇用調整助成金を申請するとしたら、2か月以内の10月末日までに申請してくださいということです。

★社会保険料等の納付猶予について

 労働・社会保険料の納付猶予については以前お知らせしていますが、長引くコロナ禍はボディーブローのように運転資金を圧迫してきます。人件費の金額が大きな事業所などは休業させるまではいかなくとも、余裕資金は常に必要なものです。コロナ禍の中、労働・社会保険料の納付猶予を申請したり、資金調達を行うことは会社を守ることであり、従業員を守ることでもあります。
 今は非常時です。非常時には非常時なりの考え方をすることが必要だと思います。

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