戦略労務第313号(2019/6)

イントロダクション

 関東地方は6月7日に梅雨入りしたとの発表がありました。今のところ梅雨らしい天候ではあります。暦の上では今月11日が入梅とあるので若干早めの梅雨入りでした。来月中旬までは雨の季節です。年々激しい雨になっている感じがしますが、令和のはじめですから少しおとなしい梅雨の季節を希望します。「戦略労務」第313号をお届けします。今回は「中退共制度」についてです。

top△

★中小企業退職金共済制度(中退共)とは

 中退共制度は、昭和34年に中小企業退職金共済法に基づき設けられた中小企業のための国の退職金制度です。中退共制度を利用すれば、安全・確実・有利で、しかも管理が簡単な退職金制度が手軽に作れます。

 ※中退共制度は、独立行政法人勤労者退職金共済機構・中小企業退職金共済事業本部(中退共)が運営しています。

★中退共制度の目的は

 中小企業者の相互共済と国の援助で退職金制度を確立し、これによって中小企業の従業員の福祉の増進と、中小企業の振興に寄与することを目的としています。

★中退共制度のしくみは

 事業主が中退共と退職金共済契約を結び、毎月の掛金を金融機関に納付します。従業員が退職したときは、その従業員に中退共から退職金が直接支払われます。なお従業員負担はありません。

★中退共に加入できる企業は

 この制度に加入できるのは、次の企業です。ただし、個人企業や公益法人等の場合は、常用従業員数によります。

 業種  常用従業員数  資本金・出資金 
 一般業種(製造業、建設業等)  300人以下  または  3億円以下 
 卸売業  100人以下  または  1億円以下 
 サービス業  100人以下  または  5千万円以下 
 小売業  50人以下  または  5千万円以下 

 常用従業員とは、一週間の所定労働時間が、同じ企業に雇用される通常の従業員とおおむね同等である者であって、
 ・雇用期間の定めのないもの
 ・雇用期間が2か月を超えて使用されるもの
 を含みます。

 従業員は原則として全員加入させることになります。但し、臨時や短時間勤務者などは加入させなくてもよいことになっています。掛金月額は5,000円から30,000円までの16種類です。

top△