戦略労務第298号(2018/3)

イントロダクション

 草津の本白根山が水蒸気噴火したことで地元のスキー場は大きな影響を受けているようです。私の草津スキー場の思い出は遥か40年ほど前になりますが、輝いていた青春がよみがえります。早く元の状態に戻ってほしいものです。「戦略労務」第298号をお届けします。

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★休日振替と代休

 労働法の中核である労働基準法の中で、もっとも重要な部分を占めているのが、労働時間・休日・休暇に関連するものです。しかも、内容的には複雑な要素が絡み合っていて、なかなか理解が難しい面があります。
 加えて、会社が社員数を削減する一方で、残っている社員には残業や休日出勤などの長時間労働を強いることが常態化し、社会的な問題にもなっています。

 そのような問題の解決方法の一つとして挙げられるのが、休日振替や代休の仕組みを積極的に採用し確実に実行することなのです。今回は、この休日振替と代休について、法律ではどのようになっているのか、両者の違いは何なのか、企業としてはどのような対応が必要か、などを中心に解説していきます。
 ◎新聞を賑わせているサービス残業や過重労働・過労死を回避するためにも、休日振替や代休は重要な選択手段です。
 ◎休日振替と代休の区分を正しく理解し適正な時間管理をすることは、コスト削減にも繋がります。

 過労死の急増、サービス残業の摘発、休日出勤手当・残業手当(コスト)の増加など、会社にとっても個人にとっても、大げさにいえば「ブラック」な「残業・休日出勤」(時間外労働)を低減するために、「休日振替」と「代休」の利用について考えます。

★休日振替と代休の相違点

 まず、休日振替とは、会社が業務上の必要性(または天災地変や交通ストなど)から、あらかじめ就業規則や年間カレンダーで「休日」と定めている土曜・日曜・祝日などを「出勤日」に変更し、その代替として本来の「出勤日」(月~金曜など)を「休日」とすることをいいます。このように、本来の休日が変更されていて、「本来の休日」の出勤はもはや「休日出勤」ではなくなったのですから、「割増賃金」を支給する必要が無くなります。(つづく)

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