戦略労務第292号(2017/9)

イントロダクション

 まだまだ暑い日がありますね。同じ気温でも真夏より暑く感じるのは体が季節に順応してしまうからなのでしょう。今年は集中豪雨と呼ぶべきものが各地で発生していますが、内陸県ということもあって、ここ群馬県では自然災害が少ないようです。災害への備えだけはきちんとしておきたいものです。そろそろ夏の疲れが出てきそうな今日この頃です。「戦略労務」第292号をお届けします。

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★厚生年金保険料率の改定等

 厚生年金保険料率は今年も9月(10月納付分)から改定されます。健康保険料率とは違い全国一律での改定です。具体的には18.182%だったものが18.300%へと引き上げられます。平成16年度からは定率で引き上げられてきました。(毎年0.354%ずつ)当初の予定で18.3%になるまでということでしたので、予定の料率まで来ました。とりあえずこれからは毎年の料率変更がないということです。(今回の引き上げ幅は0.118%)

 毎年の変更は国にとっても煩雑だったと思いますが、納める方はもっと大変でした。毎年4月には健康保険料率も改定されますからね。給与からの徴収額をまちがえてしまったりすることもありましたが、国の方は総額で計算して保険料を口座から引き落とすだけですから、それほど大変ではなかったでしょう。

 また、10月は算定基礎届の提出によって改定された保険料等級を適用する最初の月となりますのでご確認ください。(等級変更にならない場合もあります)

★最低賃金額の改定について

 今年も最低賃金額が変更になります。群馬県は関東地方では最も低く、現在759円となっています。これは昨年22円大幅に上がった後の金額であり、平成29年度は24円上がることとされ783円となります。

 昨年と合わせると時給で46円の大幅アップです。上昇率は平成27年との比較では6%を超えます。それだけ最低賃金が低かったということなのでしょう。時給759円の場合だと1日8時間労働で日額6,072円、1ヶ月22日働くとして月額は13万円ほどです。改定後には、日額6,264円ですから、1ヶ月では4,000円ほど増える計算になります。

 最低賃金額で雇用されている人は数少ないと思いますが、この改定により10月7日からの時給換算で変更しなければならない企業もあるでしょう。そうでない場合でも賃金の底上げにはなります。(ところで最低賃金の適用開始日が各都道府県で違うのはなぜなのでしょうか。)

 ほかの企業では上がっているのに勤務先だけ昇給が無ければやはり考えますよね。ぎりぎりの工賃でやっている企業は大変だと思います。最低賃金が上がったために賃金の見直しをする必要がある、と発注元にダメ元でも工賃値上げの交渉をしてみたいですね。

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