戦略労務第290号(2017/7)

イントロダクション

 梅雨開け間近の感がある今日この頃です。近年1日中シトシトと降ることが少なくなっているようです。今回も九州豪雨災害が発生しましたが、天も加減を知らないようです。もちろん、われわれの責任というか自然災害を引き起こす原因の一因は人類なのかもしれません。
「戦略労務」第290号をお届けします。

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★労働保険料の支払期日

 労働保険料の支払い期日は7月10日です。初歩的なことですが、事業所によって労災保険と雇用保険が一つの番号の場合(一元適用)とそれぞれ番号が違う場合(二元適用)があります。労働保険料の納付回数を3回に分けられるのは、一元適用の場合概算保険料額40万円以上であり、二元適用の場合はその半分の20万円以上です。この金額に満たない場合は一括で納付することになります。

 上記は個別加入と言い直接労働保険料を国庫に納入する場合です。国が認定した「労働保険事務組合」に保険事務を委託している場合には保険料額の多少にかかわらず3分割することができます。ただし、委託できる事務組合の所在地は隣接県までと決められています。

 平成28年度の賃金総額を事業所ごとに集計し、概算労働保険料を精算するわけですが、今回は全体に不足額の出た事業所は少なく、賃金額が平成27年度に比較すると少なかったようです。年間賃金額が減少したということですね。

★今夏の賞与はどうしますか

 一部の企業を除いて景気の低迷が続いています。良いところもあれば悪いところもあるという状況ではないような気がします。おしなべて良くないと思っています。賞与の支給もしばらくしていないという事業所もあり、社員の方も諦めてしまっているかも知れません。ただ、経営者には賞与を支払う努力はしていただきたいと思います。「ほかの事業所もどうせ出していないだろうからうちも出さなくていい」という考えはしないでもらいたいです。一度支払えばずっと支払わなければならないわけではありません。業績が上がる努力を全社でして業績が上がれば賞与として社員にも還元すればいいのです。

 経営者はいつも頭の中に数字を記憶しておくことが必要ですね。いつも考えていなければいけないということではありませんが、今期の業績はどうなのかいつも把握していてほしいです。そして、業績が上がり賞与を支給することになったら、従業員ごとの評価が必要です。中にはどなたも同じ評価で賞与も全員が同額ということもときにはあるでしょう。しかし、それはまれなことです。そして社員は良い評価を受けて賞与を多くもらうことでやる気が起き、もっと頑張ろう、経費を節約しよう、そして会社の業績を上げようという気になるはずです。誰でも彼でも皆同じではやる気のある人もやる気を失くしてしまいますね。

 全社一丸で業績を上げる努力をして、利益が出たらその利益を従業員に還元すること、その基本は賞与の支給だと思います。業績が良くなければ良くないで会社の情報、状況を社員の皆さんにも公開して、情報を共有することは重要なことです。社員を信頼すればこそできることです。

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