戦略労務第279号(2016/8)

イントロダクション

 こんにちは。夏本番の暑さが続いています。高校野球中継というのは夏を感じさせてくれます。そして決勝戦が終わると夏休みもそろそろ終わりという記憶があります。最近は水不足のニュースが減りましたが、無駄遣いをしないよう心掛けたいと思っています。熱中症や水の事故には注意しましょう。
「戦略労務」第279号をお送りします。今回は油断できない作業中の「熱中症予防」についてです。

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★熱中症予防対策(作業管理編)

(1)作業時間の短縮など
 ●作業の状況などに応じて、「作業の休止時間・休憩時間の確保と、高温多湿作業場所での
 連続作業時間の短縮」、「身体作業強度(代謝率レベル)が高い作業を避けること」、「作
 業場所の変更」に努めてください。

(2)熱への順化
 ●計画的に、熱への順化期間を設けるよう努めてください。
 ※例:作業者が順化していない状態から、7日以上かけて熱へのばく露時間を次第に長くし
 ます。(ただし、熱へのばく露を中断すると、4日後には順化の喪失が始まり、3~4週間
 後には完全に失われます。)

(3)水分・塩分の摂取
 ●自覚症状の有無に関わらず、作業の前後、作業中の定期的な水分・塩分の摂取を指導して
 ください。摂取を確認する表の作成、作業中の巡視における確認などにより、その摂取の徹
 底を図ってください。
 ※作業場所のWBGT値(暑さ指数)がWBGT基準値を超える場合、少なくとも、0.1
 ~0.2%の食塩水、または、ナトリウム40~80mg/100mlのスポーツドリンク・
 経口補水液などを、20~30分ごとに、カップ1~2杯程度摂取することが望ましいとこ
 ろです。

(4)服装など
 ●熱を吸収する服装、保熱しやすい服装は避け、クールジャケットなどの、透湿性・通気性
 の良い服装を着用させてください。
 ●直射日光下では、通気性の良い帽子(クールヘルメット)などを着用させてください。

(5)作業中の巡視
 ●高温多湿作業場所での作業中は、巡視を頻繁に行い、作業者が定期的な水分・塩分を摂取
 しているかどうか、作業者の健康状態に異常はないかを確認してください。なお、熱中症を
 疑わせる兆候が表れた場合においては、速やかに、作業の中断などの必要な措置を講じてく
 ださい。

 作業環境管理上、高温多湿作業場所の近隣に、冷房を備えた休憩場所・日陰などの涼しい休憩場所を設け、氷、冷たいおしぼり、水風呂、シャワーなどの、身体を適度に冷やすことのできる物品や設備を設けるよう努めてください。水分・塩分の補給を、定期的、かつ容易に行えるよう、高温多湿作業場所に飲料水の備え付けなどを行うよう努めてください。

◆普通の水よりも、少しの塩分が含まれる水分の方が吸収されやすいのは間違いありません。

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