父よ母よ! 息子よ娘よ! 一行詩
今年の夏に、四日市文化会館で「一行詩」の講演がありました。
評論家の吉村英夫氏が編集されているもので、津東高校の国語の平岡敦子先生が生徒たちと始めたものらしく、それを見た親御さんたちからも寄せられるようになったそうです。直接わたしが聞いたわけではないので正確なことはわかりませんが、内容がとてもおもしろい(いろいろな意味で)ので、載せさせていただきました。正確ないきさつや著作権うんぬんはわかりませんが、これを見た子供たちや親たちが、少しでも幸せな気持ちになれればと思います。
父よ母よ!
私が、 | 妹か弟ほしいと言ったら、自分でつくれって言ってたけど、ええの? |
母よ、 | あなたが思っているほど父はいい男ではないと思います。 |
犬よ、 | 自分で散歩にいってほしい。 |
父よ、 | 私の前で、ポディービルすんのやめて。 |
父よ、 | 歌手のことを「歌うたい」、シャツのことを「ジバン」というのはやめて。 |
父よ、 | 私には養われる権利があって、あなたには養う義務 がある。 |
母よ、 | 自分を棚にあげて長電話禁止令出さないで。 |
母よ、 | 犬としゃべる時、ど―して、赤chan言葉なんですか? |
母よ、 | 私が下痢で苦しんでいるのに、 「そうか、ピチピチか。ビチピチチャプチャプランランランかっ」と言ってふざけないでほしい。(126-弟1位) |
わが家族よ、 | 私たちは日本の発展に邪魔な存在である。 |
父よ、 | 末永くドラゴンズ応援しよな―。 |
食事のマナーにうるさい父、 | 「茶碗 を持って」「肘をつくな」とうるさいが、人に言う前に、椅子 の上にあぐらかいて座るのやめてよ。 |
父よ、 | おしりを上げてオナラをしないで下さい。 |
母よ、 | 父のお弁当に手紙 入れるのやめて。それから、そぼろでハート型書くのやめて。 |
父よ、 | あんた、あのお母さんだからうまくいってるんやに。私ならきっと1ヵ月で離婚や。 |
キョンキョンに似ている(と思っている)お母さん、 | あなたは平和でいいですね。 |
父よ、 | 「女やで○○しなさい。女やで○○したらあかん」って言うのやめて!「女やで」っていうのは差別です。 |
父よ、 | 今まではいた汚いパンツをお風呂に入るとき、ドアのノプにかけるのはやめてください。 |
父よ、 | 電話の横で寝とるくせに、電話が鳴ったら、 「電話鳴っとるぞ、早よ出ろ―」と、遠くにいる私を呼ばないで、目分で出てください。 |
父よ、 | テレビを見ながら寝ていったくせに、テレビを消すと、 「まだ見とんのに、消すな」って、怒るのはやめてください。 |
母よ、 | お父さんが―生懸命楽しそうに喋っているとき、なにげなく聞こえないフりをして無視するのはお父さんが寂しすぎます。 |
母上よ、 | えらつそうことばつか言ってるけど、テメーは、昔そんなにえらかったんか。 |
姉貴よ、 | その歳でオレに人生語るな、ムカつくんじゃ。 |
父よ、 | ズボンとパンツ脱いでウンコに行って、そのまま風呂に行かないで下さい。 |
母よ、 | 「あんた、お風呂最後やで―。風呂掃除して、電気も消して、戸締りりもしといて、ママちゃんは寝るから―」と、私に全部押しつけやんといて。 |
父よ、 | ステテコでマラソンに行くな。 |
父は最近、 | ミステリー・サークルに入った。上から見てわかった。 |
おばあちゃん、 | トレンディー・ドラマを毎週欠かさず見るのはいいんだけど、「織田ゆ―じはあかんなぁ…‥とか、浅野温子は演技上手やなぁ」とかいちいちテレビ見とる途中で話しかけやんといて、テレビの音が聞こえやん。 |
父よ、 | 「入るぞ―」と言うのと同時に私の部屋のドア開けるのやめてほしい。 |
母よ、 | つぺこぺ言うけど、あんたの息子はええほうやで。 |
父よ, | レンタルビデオ屋さんで借りてきたビデオを念入りにタンスの上の白い袋の中に二重にしておかなくてもいい。私はよ―くわかっているから、いいんだよ。男はそういうものなんだから。 |
母よ、 | 天気予報で「日本にはだいぶ雲がかかっています」と言った時、「ほうきで掃いたったらええのに」やって。あんたあほやろ。 |
父よ、 | 旅行だめ、外泊だめ、パイトだめ、おこづかい月4千円、門限7時。こんなのうちぐらいよ。 |
母ちゃん、 | オレが「くっさい寄るな」と言ったとき、 「くっさいてあんた、母さんのどこから生まれてきたか知ってんの」と言い返すのはやめてくれ。 |
お父さん、 | 彼氏の電話にヤキモチやかんといて。お母さん、電話で私より長く彼氏としゃぺらんといて、ヤキモチ焼くわ。 |
父よ、 | 私や弟の後ろに並んで、お小遣いもらうのやめて。 |
父よ母よ、 | なぜ、最近になって俺を生命保険に入れたのか? |
お父さんお母さん | 彼氏を家につれてきた時、べランダでうろうろするのはやめて。お母さん、お寿司注文しやんといてな。 |
父よ、 | お酒飲むと訳わからんくなるのやめて下さい。あっ、いつも訳わからんけど。 |
父よ、 | 私にも歌わなかった子守唄を犬に歌わないで。 |
母さん、 | その話、何回するの・・・まさかボケが、もう。 |
父よ、 | この間から弟が悩んでいます。あなたが25歳からその頭だったことがバレてしまいました。 |
うちの親父は、 | テレビのエッチな場面が出てくると、「お前の好きな場面やぞ」と言う。自分の照れ隠しをするのはやめよに! |
ダイエットをはじめた母。 | 小さいお茶碗を買ってきた。しかし私がご飯をよそってあげると、「ギュッとつめてな、ギュッと」と言う。そんなん意味ないやん。(96―第3位) |
母よ、 | 「熱しやすく、冷めやすい」って君のこと。 |
父よ、 | 言いたい事あったらはっきり言え。母よ、言いたい事をそのまま言うなよ。 |
この前、 | 親父がタバコを反対にくわえていたので、めずらしく火をつけてあげた。 |
おばあちゃん、 | もうそろそろ自由にしてあげな、あんたの息子。 |
母よ、 | 体も大きいが、存在も大きい。 |
父よ母よ、 | 借金2000万。がんばれ。 |
なんだかんだいっても、 | 好きだよ、両親。 |
父よ、 | 振り向くとあなたは偉大だった・・・って言えって、父ちゃんに言われた。 |
父よ母よ、 | こんなん読んでどう思う。 |
母よ、 | 少しは息子のことは置いておいて、自分のこと考えたら? |
母よ、 | 手紙に「愛してるよ」って書いてくれてありがとう。恥ずかしいけどうれしいです。 |
母よ、 | 私は私です。他の兄弟と比べないでくれよ。上が上等だと下はつらいのです。 |
母よ、 | オレにデブっていうけれど、自分の腹についているのはなんだ。 |
父よ、 | 少しは忙しい仕事忘れて、一休みの深呼吸したら。 |
父よ、 | 都合のいいときだけ「オレの息子だ」と言うのはやめてくれ。 |
父よ、 | 何でもかんでも人に話さないでよ。お嫁にいけなかったらお父さんのせいだからね。 |
おばあちゃん、 | 私の出した手紙、仏壇に供えるのはやめてよ。 |
おじいちゃん、 | 友達来てるのに、パッチ姿で出て行くじいさん。恥ずかしかったんやで。 |
天国にいる私の犬よ、 | 寂しいかもしれないけど待っといで。すぐには行けんからね。 |
息子よ娘よ!
息子よ、 | 生意気なことを言ったら、赤ちゃんの時お風呂でウンチしたことバラすわよ。 |
身長で負けた。美貌で負けた。カラオケで負けた。ポーリングで負けた。唯―勝てるのはポインだけ。 | |
娘よ、 | あなたが頑張ってくれれば、父は、酒,煙草を減らそう、いや、止めるつもりです。 |
娘たちへ、 | 洗面台の前で並ばないで下さい。ピチピチの肌、ピンと張った胸。ショックで、お母さん、裸身になれないワ(比べてしまいます)。 |
都合のよいときは大人になり、都合のわるいときは子供になる勝手な娘です。 | |
息子よ、 | 腹立ちまぎれにドアにあたらないで、まだ口―ンが残っているのだから。 |
娘よ、 | お母さんはババシャツ着てたって、心は今も十代のままよ。自分のはいた下着を売る女子高生より、よっぼと純情なんだから。 |
娘よ、 | 雨の日に甘えた声で「お母さん、いま津駅なんやけど・・・って電話して来る。それがどうした! お母さんはあんたのアッシー君ではないんだぞ。自分で帰ってこれないのなら、最初から出かけるな! 迎えに来てほしいんだったら、普段からもっと親の言うことを聞け! |
娘よ | 学校でほんとうに勉強しているの?「PKOは何の略?」と尋ねたら、「ポッカ・オレンジ!」 |
息子よ、 | お弁当のおかずの色の文句を言うのはやめなさい。 「ぜんぷ茶色やった」って失礼ですよ。 |
息子よ、 | ズポンとパンツをいっしょにぬいで洗濯機に入れるのはやめなさい。ズボンにくいこんだパンツをはずすのはめんどうなものよ。 |
肩をいからせ、外股で自転車を乗る姿、たしか、女の子を生んだはずだけど。 | |
娘よ、 | 掃除って言う言葉知っていますか。あなたに関係ない言葉ですよね。 |
く私の男に手を出すな編> | 雨の日、パパをアッシー君にするではない! 寝ころんでくつろいでいるパバに寄っかかってテレビを見るでない!大声で言いたい、私の男に手を出すな!5回目のお見合いで手に入れた男なんやぞ―。 |
くあんた、母の愛がわからんか編> | 「手伝いさせるのはあんたに生活カつけるためや。小遣い借りるのは、あんたに家計を教えるためや。あんたのことボロクソに言うのは耐える力をつけるためや。何にも私のためやない、あんたの将来のためなんや。体だけでも、こんなに立派に育ったんは誰のお陰や?ん?そうや、お母さんのお陰や。それでええのや、それで世の中まるう治まるんよ。昔から言うやろ、母の愛は海よりも深しやでェ。わかったか、そやから持ってる金属バットを捨て!」 |
養われている間は、おとなしく言うことを聞きなさい。あと30年たてば、おとなしく言うことを聞きます。 | |
娘よ、 | 日に日にきれいになって行くあなたがうらやましい・・・、日に日に老いて行く私はどうなるの。 |
娘よ、 | 「もう17年間も生きたか・・・ と、しみじみ言うのはやめて。父さん母さんまだ45年間しか生きていないのに。 |
娘よ、 | 今ではさめた夫婦に見えるけど、熱く激しくすばらしい日々を送ったこともあったんやに。 |
娘よ、 | 「いっしょに風呂にはいろうか」 「お父さん、何考えとるの!」 「ジョウダン、ジョウダン」 |
娘よ、 | 親離れできない子と、子離れできない親どっちが早く独り立ちできるかな? |
娘よ、 | 最近、あなたが遠くに見えたり近くに見えたりするのは、母が老眼になったせいでしょうか。 |
娘よ、 | 貴女が学校に出かけたあと、母が貴女のセーターとキュロットを借りて仕事に出かける事を貴女は知らない。 |
娘よ、 | 机の上、なんとかならないか。さわると全部くずれて落ちそう。上に乗ってるだけまだましかな。 |
息子よ、 | 「おはよう」の挨拶は、君が先に言いたまえ。 |
私は、 | 貴女の父ではあるが貴女のお抱え運転手ではない。もう10分早く起きて、もう1時間早く帰ってくればこんなグチを書かなくてよいのに。 |
娘よ、 | 鶏肉・卵・野菜の味噌汁・ニンジン・焼き肉・・・自分の食わず嫌いを何と思っているのだ。日本の将来を憂いながら貴女の残りを食べているのは、母でなくて私なんだよ。父より. |
娘よ、 | 母をバカにするな、人生の先輩だぞ、勉強は現役に負けるけど。 |
娘よ、 | 父と母はまだまだ人生これからとはりきっているのに、その―言はきっい。 「おじん、おばん」 |
息子よ、 | 彼女の誕生日には、2週間も前から、プレゼントを準備しているのに、毎日、歌うように予告してあった母の挺生日に、「忘れとった」って言うのはなんで? |
息子よ、 | 君の辞書から、母に言う「デプ」 「プス」 「ウルサイ」を消したら、最高の息子なんだけど……。 |
先日、てんぷら中に玄関に集金入。「このてんぷら 見ておって」と頼み玄関へ。戻ってみると「てんぷらもうすぐ其っ黒やに」との声。よくぞてんぷらを見ていてくれました。あ―、それにしてもなんという娘。 | |
おやつを我慢しているあんたはえらいよ。お母さんは食べるからね、遠慮なく。主婦のストレス解消法なんてせいぜいこれくらいだもの。 | |
息子よ、 | 女盛りのこの私でさえ鏡に向かうのは15分です。―日に数回、まして身支度に30分以上かかるのは何なんですか。本当のこと言うと、あんたは男前ではないんです。「むだ」なんです。 |
松田聖子の歌のファンで何か文句あるか! 父より。 | |
我が子よ、 | 答案用紙をあちこちに広げておかないでください。心臓に超悪い。トリカプトよりよく効く―! |
娘の志望大学は、 | おもろい男の子がいっばいいて、おしゃれなプティックがあり、安くておいしいギョーザが食べられるお店が近くにある、そんな大学だそうです。 |
息子よ、 | その達者な口の半分でも行動が伴えば、君の人生は変わるのに。 |
「お母さんは、家にいてごはんを作っていれぱいいの」と言って、母親がでかけるのをいやがる息子。そんな考え方していては、将来お嫁さんの来てがないわね。 | |
娘よ、 | 「おはよう」の挨拶には「オッスjではなく、 「おはよう」と応えるのが最低のマナーだと思うよ。 |
結婚記念日に花屋きんから突然、花束が娘からだと届けられた。はじめてのことで主人も私もチョッピリ照れくさかったけれど、とてもうれしかった。本当にありがとう。この日ばかりは気になることも注意できなかった。 |