ノートパソコンの液晶画面の バックライト交換にチャレンジ!! |
エピローグ ノーパソゲット 2003年の頃、パソコンショップでSOTECのノートパソコンが電源アダプター付で「内容不明、動作未確認ジャンク品、部品取りにいかが?」のラベルを貼って8000円で出ていた。 液晶画面が14.1インチで、LANとUSBにフロッピードライブとCDROMドライブが付いている。 試しにと思って買ってみた。家に帰り電源を入れ見ると、なんとBIOS(起動前の初期画面)が出た。 画面が・・・ 「ラッキー」と思い、スペック(性能)をWindowsMEの起動用フロッピーからDOSモードで起動してみた。 ハードディスクが300・・と出たので3ギガと思いてWindowsをインストールしてみた。 するとなんと3ギガと思っていたのが30ギガもある。そしてCPUを調べたらペインティアム4の1.6ギガヘルツだ。 「おお!これはひょっとして、当たりかも」 と思い、セットアップを終了すると、画面がめちゃ暗い。普通に使用するにはちょっと難がある。 SOTECで調べよう それでインタ−ネットでSOTECのホームページを探して、サービスの欄から、「よくある質問」を出して、「画面が暗い」で検索してみると回答があってファンクションキーと矢印キーで調節ができるらしい。詳しくは取り扱い説明書の何ページを見よと書いてあるがもちろんジャンク品に説明書などが付いているはずがない。 キーボードの上の段のESCからF1,F2キーと調べてみたが肝心のファンクションキーがわからない。 それで、お客様相談コーナーの電話番号を調べて、SOTECに直接電話してみた。 8000円で買ったとは言いにくかったので「知人から譲り受けた」と言って質問したら、「コントロールキーの横にあるFnキーで調整できます」と答えてくれた。 コントロールキーとウィンドウズキーの間に確かにFnキーがあるではないか。早速調節してみたら、なんとか使用に耐える明るさになった。 また、設定の時にグラフィックチップがATI社製であることがわかったのでちょうどATI・RADION9000のセットアップCDを持っていたので当ててみると、自動選択でうまく作動した。 それで画面のプロパティーから設定をだして、色の設定で一番明るくなるように「明るさ」と「コントラスト」を調整したらだいぶましになった。 しかしそれでも夜は気にならないが昼間はやはり暗い。液晶画面のバックライトが弱っているようだ。 |
「よし、バックライトを交換しよう!」と決意しまた。 | 普通のディスクトップ用の15インチの液晶ディスプレーは会社で使用するためパソコンショップの中古品のNECを18000円で2台、ヤフーオークションで8000円から13000円で4台手に入れて、合計6台使用している。オークションで仕入れた液晶は1台は全く動かなかったものを分解して部品交換して使用できるようにしたこともあるので、なんとかなるだろうと、ヤフーオークションで検索してみたら「【新品 即決】バックライト交換にチャレンジ♪14.1用冷陰極管 LC」という題で「my_self_ccl(395)」さんが2000円で出していたので早速落札した。(2007年では1000円ほどに値下がりしています。さらに驚くことに2010年ではYahooオークションの液晶モニター部門で、ECダイレクト社、ニホンアドバンステクノロジー社から280円で売られています。) |
ここから、14.1インチ液晶のバックライト交換の3時間に及ぶ悪戦苦闘が始まったのだ。 |
届いたバックライト(極細蛍光灯管)は太さが2mmもないくらいのスパゲティーの棒状の真っ白な乾麺みたいだ。手荒に扱うと折れそうだ。 まずは安全のためバッテリーをはずします。 |
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そして、ノーパソの液晶部のネジをはずす。 (この時、お菓子やチョコレートのいくつかに区切られたトレーを使って、ネジを外した順に入れていくと、付け直す時便利です。) 上部に2箇所ゴムでカバーしてある。下部に3箇所シールで蓋がしてある。計5箇所。 これはプラスドライバーですぐにはずせた。 |
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しかし問題はプラスチックのカバーをはずすことだ。へたに力を入れるとカバーが割れてしまう。 100円ショップ(何でも良い)の精密ドライバーセットのマイナスドライバーで上部の角のそれらしい所に突っ込んで隙間を作った。 |
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マイナスドライバーを2〜3本使って隙間を広げていくと、カバーを止めているツメがあるのが分かった。 そのツメにマイナスドライバーを押し込むと、ツメが本体から外れやすくなった。 ただし力任せに突っ込むと中の液晶を傷つけるし、またツメを折ったりカバーを割りかねないので、少しづつ広げた。 (再度カバーを開ける時のために、ツメのある場所にマジックペンでうっすらと印を付けておくと、今後の修理にかなり有効だと思います。最近は数分で開けられます。) |
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上部角から上部の真ん中に進み、今度は反対側の上部角から真ん中に広げてきた。 | |
その後、上から下に広げていく。 | |
最後の一番下のツメが硬いのでちょっと時間をとったが、残すは下部のみとなった。 | |
ここは両側から浮いたカバーをひねるとカパっと取れた。 |
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こつが分からなかったのでここまでに1時間かかってしまいました。 液晶の電源部(インバーター)が見えます。 |
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いよいよ液晶の取り外しです。液晶を固定している金属の外枠のネジをはずします。 | |
外枠を外します。 この画像上部(実際はパソコンの右側)に液晶へのフィルムコードなどが集まっているので、黒い保護シールは、下側だけにして、できるだけはがさない方が良いでしょう。 |
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一番下のバックライトが入っている部分のシールを少しづつはがしてゆきます。 再度貼り付けるためちぎらないように注意。 |
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液晶のアルミカバーのツメを広げバックのプラスチックカバーとを外します。 できるだけバックライトのある下半分だけ外すと良いでしょう。わたしは全部外してしまいました。それで後でとんだ目にあいました。 |
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そのすきまからバックライトを外します。落ち着いてゆっくり外します。 薄いプラスチックカバーを広げバックライトを取り出します。 電源部(インバーター)の基盤がパソコン側にネジ止めしてあるので、それをはずすとコードが伸ばせて取りやすくなります。 |
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バックライトの両端はコードがハンダ付けしてあります。コードを切り離します。 | |
あ!折れてしまった!(ヒヤー!タラリ;)折れたものはしかたないか?どうせ使わないし(あきらめが早い)(本当によく折れますのでくれぐれも気をつけてください) | |
新しいバックライトを用意します。 そにて両端の銅線にコードをハンダ付けします。 ノーパソは収納幅が狭いので、できるだけ短くして、余分な部分の銅線をニッパで切り取ります。 力任せに無理やりすると、破損します。バックライト(冷陰極管)の収納は押し込むと壊れやすいです。気をつけてください。 |
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そしてさきほどのバックライトが入っていたスペース(液晶の下の白い部分)に埋め込みます。そしてシールを再度貼り付けます。ここまでさらに1時間、合計2時間かかりました。 |
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あ!はずれてる! わたしは全部外してしまったので、液晶の保護カバーなども外れてきて、更に悪いことに、なんと薄いフィルムコードまではずれてしまいました。ドキ! 下部のフィルムコードは差し込み式なので(緑のプリント基板にある白いコネクターに差し込む)なんとかなりそうですが、上部の小さなフィルムコードは液晶に直接貼り付けてあったため元の場所にピンセットで「うまくくっついてくれ」と祈る気持ちで取り付けました。もしうまくいかなければ今度は液晶の交換です。1万円以上するでしょう。ドキドキものでした。 (後でわかったのですが、この小さなフィルムコードは使われていませんので、接続しなくても問題ないです。) |
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しっかり押さえつけて金属の外枠をネジで止めて、恐る恐る電源スイッチを入れてみました。 ウオー、明るくなった!成功です。ホッとしました。 |
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外した順と反対の順でカバーを取り付け、ネジしめして完成です。 はがしたシールがゴワゴワして、始めにしてあった様にはきれいに貼れませんが両側の金属の外枠をネジ止めすると収まります。 |
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液晶パネル部分はメーカーによってさまざまなやり方があるようです。同一機種でも異なることがあります。某先輩によると、富士通のFMVのNUシリーズでも4種類あるそうです。いちばん簡単なものは、ネジを外すし保護テープをはがしたらバックライトのリフレクターごと外せるものもあるそうです。厄介なのは、今回のような液晶パネルの金属枠を外すものです。外すのは簡単なのですが、液晶パネルの構造上、薄い何枚ものシートパネルかあり、ホコリが入りやすいです。できれば机の上を固く絞った雑巾でふいて、湿気を与えておくと軽減されるようです。今回わたしはそれをしなかったので、シートについたほこりをセロテープではがし取りました。静電気のせいか、けっこう知らない間にあちこちに点状のほこりが付きました。 | |
再度電源スイッチを入れてみました。昼でも十分な明るさになりました。 一件落着。ちょうど3時間の作業でした。 液晶のフィルムコードを外さなければ、2時間でできたと思います。なれた人なら1時間でもできるんじゃないかな。 これからチャレンジする人は参考にしてください。 |
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