PCタブレット(中華タブレット)を直す

電池交換編


 1年前に約1万円で買ったPCタブレットが故障した。
以前は、設定がおかしくなって音量のー(マイナス)ボタンと電源のボタンを同時に押し続けでBIOS再駆動画面を出して設定し直したことがあるが、今回はいくら充電しても起動しない。少し前から充電が十分行われず、途中で電源が落ちてしまったりしていたが、ついにうんともすんともいわなくなった。何をしても起動しない。充電器につないだ状態でも起動しなくなった。
 インターネットでPCタブレットの修理を検索してみたが、この状態ではBIOSも出ないので「しょせん中華タブレットですから・・・」というあきらめの内容が多く、参考になりませんでした。

 
 それではと言う訳で、自分で分解修理をしてみました。
まず、タブレットのカバーをはずします。
前面と裏をはめている隙間にカッターナイフや小さいマイナスドライバーを差込み、少しづつ順々にカバーをはずしていきます。


 

バッテリーを調べたところ、電圧がだいぶ弱っています。
真ん中のバッテリーを取り外します。
そこに予備に持っていた携帯電話のバッテリーをつなぎます。


  




これで動き出しました。成功だ!と思ったらすぐ消えてしまいました。

いろいろと考えた結果、PCタブレットの消費電力が約1W近くのため、携帯のバッテリーの最大出力700mWを超えてしまうためすぐに消えてしまったのです。
それで今度はバッテリーを2個セロハンテープで並列につなぎました。


  

 

無事起動しました。これでもう大丈夫だと思い、一晩充電しておきました。しかし朝になっても充電が完了していません。
タブレット回路か携帯のバッテリーに会わないのか、回路自体が劣化しているのか分かりません。
それで、タブレット回路を通さずに充電プラグから配線して直接バッテリーにつないで充電するようにしました。




充電状態の表示が適切ではありませんが、以前よりも長い時間使えるようになりました。
無事完了!!

追伸
カバーをはずす時、刺してあるSDカードを必ず抜いてから行ってください。
さもないと下のようになります。



ああ・・・1200円が・・・!!


イヤホンジャクホルダー編
何度もイヤホンを抜き差ししていたら、音が聞こえなくなった。
イヤホンジャックを差し替えてみると刺し方によって聞こえる時もあったが、やがてまったく聞こえなくなった。
PCタブレットの内蔵スピーカーからは音が出せるので、イヤホンジャックホルダーが壊れたのだ。
それで修理することにした。
まず裏蓋を開けて中を見てみた。

 
案の定、イヤホンジャックホルダーのプラスチックの一部が割れています。そして、基板の接続部分が剥がれていました。
同じものが手に入れば交換すれば良いのですが、このような特殊な部品を入手するのはまず無理でしょう。
ハンダゴテで付け直したところ、直ったので使用していましたが、今度は全く聞こえなくなってしまいました。

調べてみるとさらに困ったことに、プリント基板の配線が切れてしまっているため使用できません。

それで音声の出力位置をイヤホンを工夫してつなぎ(クリップコードで黒コードはイヤホンと基盤のマイナスにつなぎ赤コードはイヤホンから基盤の配線部分に接触させて)

音声の配線位置を調べ、そこに直接イヤホン延長コードの配線をつないでみました。
しかし、そうすると延長コードが邪魔なので、結局音声の配線を直接壊れたイヤホンホルダーに付け直して使用することにしました。
内部スピーカーは一時的に配線を外して鳴らないようにしました。