高断熱、高気密住宅
1.断熱方法 人は暑さ寒さから身を守る為に衣服を着たり脱いだりして体温を調整します。建物も日本の四季 と共に移る環境に対応した断熱方法をとる必要があります。
2.高断熱・高気密 断熱を中途半端に高めていきますと、場所によっては結露が発生してきます。  そこで、断熱も 高めてさらに気密も高めると、いわゆる高断熱、高気密住宅になります。
3.計画換気 高断熱、高気密住宅に欠かせないものは、建物内に発生する有害ガス、チリ、水蒸気等を排出し て新鮮な空気を取り入れ、建物内をいつも快適な空間に保つことです。24時間計画換気する設 備が必要になります。
4.プラスチック
   サッシュ
熱が多く出入するのは壁よりも窓が一番多いわけですから、ペアガラスにして枠材もアルミより熱伝導率の小さいプラスチックサッシュを採用します。
冬は断熱、夏は遮熱と昔ながらの知恵を使って、冬は採光を考えた間取り、夏はスダレや樹木を利用した遮熱につとめると、さらに良い環境になります。
5.外断熱 柱の間に断熱材を入れる(内断熱)のではなく、人と木造躯体を守るように外側から断熱材で包む(外断熱)ことが出来れば、理想的な断熱環境を作ることができます。
6.SCの家 高断熱・高気密住宅 ソーラーサーキットの家(カネカ)に14年ほど前から注目しています。外断熱・二重通気工法、プラスチックサッシュ、24時間計画換気、夏は自然の風をとりいれた住まい方もできます。自邸もSCで建てて住んでいますが、空間環境は言葉では言い表わせない程の満足感があります。ぜひ多くの方に体感して欲しいと思います。

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これからの住まいを考えた場合、高断熱・高気密住宅を検討する必要があります。
近未来(10〜20年先)においても、快適に住まい続けるためにお薦めいたします。
段差解消、手摺、介護等に関するバリアフリー設計において、大部分の建築がクリアしていますが、
空間環境においてはまだまだバリアーの存在する建物が多くあります。
全てを機械空調に頼ることなく、体にやさしい自然の風や温熱をうまく利用して生活する。
そして省エネとなれば地球環境にも貢献できます。
SCの注意すべき点
1.コスト面において割り高になります。(ペアガラス、計画換気、徹した高気密・高断熱、外断熱を考慮すると僅かなアップです)
2.工期が2〜3週間増える。(基礎断熱、屋根下地が二重になる等)
3.断熱や気密の欠損があると性能が低下。(設計監理をおいてチェックする)
4.日頃のお手入れ清掃などが欠かせない。(普段通りの掃除にてOK)
5.防音性が良いので玄関の外で呼んでも聞こえない。(モニターなどを設置する)
6.何よりも住む人が「いい家が欲しい」と願い努力することが第一です。