水面に映った月が 風に戸惑いまだ揺れてる
あともう少し変わってくれれば 変わり過ぎて見過ごせる

笑い声は狂気 華を生むは泣き声
こらえよオヒメサマ 澄んでても嬌声

福音を受けた王様 お城に一人 我に返る
僅かな光の量加減で 愛しい人を見失う

笑い声は狂気 華を生むは泣き声
染色された先 美しくも嬌声

どっちが空気ホントユメかだなんて
空での アイツを 見てる?



水面に映った月が 風に戸惑いまた揺れてる
閉じたトビラ閉ざされたトビラ あなたに生まれ消される

糸で鳥を縛った時計 この瞬間よ永久とわになんて
浮き足で大空へ羽ばたけ 思い通りの生き物

増し過ぎた愛に 染まり出す口唇くちびる
狂い咲きにる 所謂いわゆる色めく声

どっちが空気ホントユメかだなんて
薄くて 揺れてる 水面ライン
その細い指で乱しながら
空での アイツを 見てる……



どっちが空気ホントユメかだなんて
空での アイツを 見てる?

水際みぎわで解けぬ目隠ししたら
空での アイツを 見てる……

どっちが空気ホントユメかだなんて
月って 言葉を 知ってる?


 
 今回は記念Hitリクで、久方ぶりに共犯者A・阿部明日香(海月)の依頼もの。名前ややこしい。
 「”水面に映った月”のイメージで、前後が全然繋がらない意味不明な単語の羅列みたいのに」
 Aより曲を貰い、↑との注文。


 そんなAからのコメントは以下のとおり。
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 この詩、社氏には「水面に映った月って感じで書いて〜」とだけ言って頼んだんですが、
 この「水面に映った月」って言うのは
 「月は、手も届かぬ物だけど、こうやって水に映してみると、簡単に手に入る錯覚を受けるな」
 という、友人に貸してもらった某歴史漫画のセリフの1つをイメージしてたんですよね、自分は。
 でも社氏にはそこまで詳しく「こーゆーイメージだ」って伝えてなかったはずなのに
 ……なぜわかった!俺の心のうちを……!!
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 いや、知らん(笑)。
 ……わたしゃ、一休さんのとんちのイメージでしたが。
 あぁでも、あれも歴史だし、同じ光景ではあるか。
 今回は、その「錯覚」部分を割と強調した仕上がり。
 意味不明な言語羅列な分、逆らいたくなった私が隠味を満載。裏役「太陽」見つけたら正解。