双立金花(so-rikkinka)


人間は共通の言葉を失ったと伝承
あなたと私の『好きなものがたくさん』は違った

大切なもの『ばっかり』な街に赤い積み木のバベル
『言葉がなくても』なんて『共通』に甘えるのは嫌

ヒトヲウシナウノハカナシイコト
キミヲウシナウノハカナシイコト
『あなた』は『特別』に『悲しい』?

『他の誰かが生きてること』と『あなたが生きてること』は違う
一方の錯覚で軽んじる あなたがいつもずっと怖かった
こんなに似ている私でさえ あなたと『別』だと覚えておいて
私はあなたの服は着ないの 毎朝必ずあいさつをして



傷ついた人がいるなら傷つけた人がいる
それは罪だけどそのきっかけを与えた人もいる

呼吸するより簡単に受け止めるあなたが怖い
『受け入れて』『外に向かわせる』ことしか知らないから

ヒトヲウシナウノハカナシイコト
キミヲウシナウノハカナシイコト
『悲しい』だって『特別』なら……

『他の誰かが生きてること』と『あなたが生きてること』は違う
死ぬほどつらい目にあうとしても それでも生きて欲しいと願う
こんなに似ている私でさえ あなたと『別』だと覚えておいて
私はあなたの服は着ないの 毎朝必ずあいさつをして



『他の誰かが生きてること』と『あなたが生きてること』は違う
死ぬほどつらい目にあうとしても それでも生きて欲しいと願う
こんなに似ている私でさえ あなたと『別』だと覚えておいて
いくら悪戯好きの私でも あなたと同じ服は着ないの


 
 今回は、なんとlubieの妹さんからのリクエスト。可愛い娘のリクは喜んで受けます。
 CLAMP『東京BABYLON』の、北都→昴。お久しぶりの元ネタもの……書き方忘れてる気が。
 
 作品を読み返し、気になったのは、北都が内開き絵以外では昴と御揃いの服を着ないこと。
 昴の服は大半が北都ちゃんのコーディネートにも関わらず、
 見るからにペアの服、全く同じ格好をして騙す、服を交換して相手の振りなど、
 如何にも彼女が好きそうな悪戯が全く行われていない(台詞の上で若干程度)。
 その分、暗示的に出てくる、最後のシーンの「昴の式服を着た北都」が印象に残る。
 
 他人の為にあっさり犠牲になるが、その逆はない昴。一方方向のみの、自分と誰かの「混同」。
 北都は、一番近く一番混同しやすい立場から、「違う」ということを示そうとしたのかと。
 「あいさつ」の話のあたり含めて。
 
 ……思い出した。元ネタものは解説が長くなる(笑)。
 妹さんからは、「北都の語る昴が見れてよかった」との御感想を頂いた。重畳でございます。