ひとりぼっちの君に


ひとりぼっちの君は ”ここにいる理由わけ ”欲しがっている
鏡に向かって笑う練習して待っているうちは
幸せになんてなれないよ 本当は知っているんだろう?

壊れた言葉だけを 君は拾い集めて泣いてる
人間ひとはみんなやさしくて自分が好き”なんてウソだけど
どうせ傷つくなら出会いたくないなんて言わないで

君が落ち込んだら傷つく人がいること知らないの?
許されるためのわがまま繰り返して何が欲しいの?

ひとりぼっちの君に そんなふうに部屋の隅
膝を抱えて笑った顔のまま怯えないで
人はうれしい瞬間 ふと孤独になるけど
傷ついたとき意外に 一人じゃなかったりするから



やさしくするよりも冷たくする方が難しいって
知っているから動けない君に 手を伸ばしかけて僕は
そのままの君が好きで 束縛したくなくてためらった

別に君が欲しいわけじゃなくて あの日あのとき君が
いてくれたことうれしくて 僕はすごく救われたから

ひとりぼっちの君に もし逃げ出したいなら
もう動けなくなるまで 遠くへ行っていいよ
僕はここにいるから 疲れたら戻っておいで
振り返ったとき一歩だけ歩み寄ってあげるから



ひとりぼっちの君に ひとりぼっちの君に ずっと君に言いたかったことがあるんだ
ひとりぼっちの君は ひとりぼっちの君は
傷つかないふりして 強く見せたがっているけど
ひとりぼっちの君に 少しだけ寄りかかれる
そんな人は案外 そばにいるかもしれない
人はうれしい瞬間 ふと孤独になるけど
傷ついたとき意外に 一人じゃなかったりするから


 
 誰かを励ます意図のあるメッセージ……自分としてはかなり珍しい雰囲気の一品。
 昔ある御仁に貰ったものをイメージして書いた。
 今読むと、あまり励ます気がないように感じるのは、私が歪んだせいなのか。