99番目に


わかってても次こそ少しは変わるかもって 期待していられる最後の一回
でも自分で自分縛りつけて 束縛された気になってる私は嫌いだから

素直になることも泣き方も忘れて 動けないのは私が歩き出さないから
ただ声が聴けるこの位置にいたかったから 最初から知ってた私が終わらせなきゃ

面倒そうな第一声 5分で切る電話
覚えてる全部好きだった 気づいて気づいて

99番目に 0/100になる前に
顔を洗った後の びしょぬれのまま鏡を見る
呼び出し音の耳鳴り 鼓動と混ざって残る



あの写真の顔しかもう思い出せない そんな頃になってやっと受話器取れた
絶対に泣いたりしない私は平気 ナンバー押す前にいつものように確認

少し喉にかかる声も 勝手な呼び方も
覚えてる全部好きだった 気づいて気づいて

そらさずに鏡を見て 無理やりに でもちゃんと笑える
ここで泣いちゃう性格なら 少しは変わった?なんて……違う
こんなふうに”強く”なりたかったわけじゃない



何もないのがつらかった なんてごめん嘘
本当はちょっとした仕草で ずっとうれしかった

99番目に 0/100になる前に
顔を洗った後の びしょぬれのまま鏡を見る
こんな自分は知らない ずっと気づかないふりしてた?
傷つきたくないから 隠した 見つけてほしかった
これも私と言えたら さぁ顔を上げようか


 
 あー……実話。
 中学3年生から高校1年生位だったか。ちゃんちゃらオカシイ男の趣味だった。
 
 それを誘導尋問的に当時の彼氏にリクエストさせて書いた。
 ああ、ひどいことしたなぁ(笑顔)。