ballad


音を光を……こぼれ落ちる 渇いた冷たい砂の上
かすれた声でまどろみかけて でも忘れる前に歌いたい
 
欲しいものは数え切れなくて 生きたくて必死だったのに
崩れてく音が聴こえたとき 欲しいのはたった一つだった
 
一人きり空の下で 疲れ果て眠る前に
人は何故か目を開けて 歌を口ずさんでいる

おいで ここにおいで 堕ちた翼を抱えて
廻る惑星を逆に 歩いたら逢えますか
so I sing this ballad for you 覚えたての異国語コトバ



渇いた地癒やす雨集めた 川の音は懐かしすぎて
何度も傷つけて傷ついて 痛いのに愚かなまま歩く
 
闇の中走って逃げても ずっと聴こえてくる足音は
つまずいて追い詰められてから 自分だったとやっと気づいた
 
砂の上に倒れて もう動けやしないのに
何故今までで一番 逢いたくなるのだろう

おいで ここにおいで 僕が暖めてあげる
雨に濡れたカラダ 手を取り合って眠ろう
so I sing this ballad for you 「そばにいて」「ソバニイテ」



笑って どうか笑って 翼なき夢を見て
凍えたに空は 高すぎてこわいから

おいで ここにおいで 堕ちた翼を抱えて
廻る惑星を逆に 歩いたら逢えますか
so I sing this ballad for you 笑ッテ ドォカ笑ッテ……


 
 砂漠。夜の冷たい方の。
 倒れた旅人と、思い出す、旅の途中で出逢った異国の少女。
 
 死ぬ寸前じゃないとわからないこともあるだろ、という話。
 
 ちなみに、なんとこれは、社さんが作曲しました。
 でも社さんは音楽才能がかわいそうな人なので、譜面に起こせません(笑)。