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木漏れ日暖かい草むらで 眠そうなあなたに花畑から高く手を振った春
日差しの強い夏の日には 川辺で冷たい水しぶき上げあなたへと駆け寄った

花の音降り注ぐように 自分でも気づかずにそっと募らせていた愛おしさ
一緒にいたくて精一杯 背伸びしていたのにそのの奥には私はいなかった

擦り抜けて行くあの街の思いで 夜の隙間涙あふれもうこれ以上歩けない
何も見えない何も聞こえない 螺子の切れたオルゴールをいつまでも抱き締めたまま

愛してる愛してる 何度言ったとしても  決して報われることのないこの思いを
たった一言だけど 必死で起こした風  意味も知らず変わらぬ微笑み浮かべないで
叶わなくてもいい せめて届いて欲しかった



森の色づく秋に一番 綺麗な落ち葉を探し自慢げにあなたに差し出すのも
粉雪の舞う冬にあなたの 長い外套にくるまれるのも私でありたかった

忘れることも出来ないほど 恐れずにまっすぐ見つめる強い瞳が好きだった
空へ逃げても救われない 夢で叫んだように口唇は動くけど言葉は‥‥

あなたの選んだ道に光りあれ その気持ちに偽りはなかったはず、けど苦しくて
欲しかったのは人を傷つける 力じゃなくてやさしくなれる強さなのに私は‥‥

大嫌い大嫌い 何度言ったとしても  心の奥が裏切るようなこの思いを
強く風が吹いて 柔らかく舞い上がる  白い天使の羽があなたを隠すから
私は流れの中 一人きり涙こぼれた



私だけ守って 私だけを見ていて  初めて知った決して許されない我儘
愛してる愛してる 堪えきれずに叫んだ  あなたを見つめたまま消えてしまいたいほど
心が壊れそうで 悲しみさえ追いつけない

愛してる愛してる 言うことも許されぬ  気高き総てに背くこの想いを
止まってしまっては いけないあなたの風
それでも抱き締めてそばにいて欲しかった
望むのはただ一つ 決して叶わぬ願い、だけど‥‥


 
 lubie様「泣けてきた……本棚に行かなきゃ……」話をさせて下さい(対談当時)。
 lubieリクエスト第3号『竜と魔法使い』。
 
 ……大変だったーーー!!
 lubie様「シェイラの心が痛いほど表れております……」無視しないで下さい(対談当時)。
 
 なんとかまとまって、ほっとしました。四季案が出なかったらどうなっていたんだろう。
 lubie様「ああっ、また涙が……」