the Thyme ?


いくつもの安全な鳥籠カゴを目に入れず 輝きながら光の道をゆく
正直苦手だと思ってた そのまばゆさが拒絶と知るまでは

暗闇の中に隠された 欲しいから怯える君を見てから
醜い自分の欲求が ”守りたい”独占に歪みだして……

君が背中向けて 明るい声出すのに
誓えもしないくせに 君の前に鏡が見えた

手をついた鏡の先広がる そっくりで逆さま揺れる世界
叩きわってでも抱き締めたかった 守りきれる自信もないくせに
鏡の中の君が僕を見てる ちょうど逆向きの視線だから
さらさらと頬を伝う水の粉 飛び切りの笑顔のアト真実の残像



小さな暖かさに背を向け 壊れないよに前へ走り続け
痛みすべて否定し続けて 振り向く瞬間は笑うと決めてる

最高のエガオに ”気づいて”が見えたとき
”守りたい”ばかりが 乱暴で唇を噛んだ

渡されたガラスの破片あっさり 笑んで飲み込もうとしている君を
ねぇどうすれば止めることが出来る?……君は本当は弱いんだよ?
君が振りかざした翼と違う 弱い傷つくからこそ強く飛べるハネ
本物のハネに気づいて……飛べるよ? 君は本当に弱くて強い強くて弱い人だから



君を守りたかった 傷つけたくなかった
でも本当はずっと 独占出来る守れるように君の……”弱さ”願ったのかもしれない

手をついた鏡の先広がる そっくりで逆さま揺れる世界
叩きわってでも抱き締めたかった 守り切れる自信もないくせに
君が振りかざした翼と違う 弱い傷つくからこそ強く飛べるハネ
本物のハネに気づいて飛ぶとき
馬鹿な僕はこの手が離せるのだろうか?
……君は本当に弱くて強い強くて弱い人だから……


 
 毎度御贔屓ありがとうございます(笑)。
 lubieリクエスト第9弾『神風怪盗ジャンヌ』稚空→まろん(×じゃないのがミソ)。
 
 「まろん」そのものはlubieの領分なので、お姫様を守ろうとしている「稚空」に嫌がらせ(笑)。
 lubieから、稚空の「守りたい」の側面解釈の早さをお褒め頂きました。
 「そのまばゆさが拒絶と知るまでは」「痛みすべて否定し続けて振り向く瞬間は笑うと決めてる」
 二人とも気に入った文言の多い作品になったのも重畳。
 
 今にして思えば、稚空の「稚」は、稚拙の「稚」〜(笑)。