g−GRADUATION 〜あの丘から〜


肩までの髪 子供の頃 丘の上へと駆けて行く
てっぺんまでの坂道は 焦りとせき立てる喜び

でも頂上から見下ろして すくんだ足 泣き出しそうで
私は上に立てるような 人間じゃない 思い知った

高すぎて怖かったのにね 笑い方がわかった
自分を欺く容易さを知ったのはいつだっけ?

終わりと始まりの季節 花吹雪 だからこんなことを思い出すのかな
まだ意味のわからない紙切れ持って 暖かいあの人達に手を振って
何かが欠けているから強くいられる そんな私見透かす子供の私
次の扉への誘導を欲しがる 左手 叱るように右手で掴んだ  



伸ばした髪 熱を知り 肌を重ねた次の朝
人を慈しむことを知り あの丘の上へと登った

ふと襲いかかる挫折感 私まだ誰も守れない
怖くないよに私一人 ちゃんと立つのが精一杯

景色に手も伸ばせないのに胸を張ってみせた
そっと自分を少し切れば守れること覚えた

終わりと始まりの季節 花吹雪 だからこんなことを思い出すのかな
思い上がって自信くらい持たなきゃ 生きていけない 気づいたのが早すぎて
間違ったやり方で強くなったけど それでも強い私を好きと言える
もし強くなり直せると言われたら もう一度”ここ”に立つことを選べた?



こんな人が存在してるなんて思わなかった
それだけでここにいた意味があるのかもしれない

終わりと始まりの季節 花吹雪 だからこんなことを思い出すのかな
まだ意味のわからない紙切れ持って 暖かいあの人達に手を振って
わざとボロボロの生き方してきたけど この人たちがそれ以上に嬉しくて
もし強くなり直れると言われても もう一度”ここ”を選べるかもしれない


 
 高校を卒業記念。自分美化ー!!(笑)
 あの辺に会えたのは人生の喜び、あの辺に会えたのは転機、あの辺に会えたのも悪くない。
 
 人の上にはまだ立てないけど、人の横で眠れる程度の身上には。