ひもの焼き方コーナー

普段、干物を焼く時ですが、焼きすぎて身が硬くなったりしてませんか?
しかし基本さえ押さえておけば表面は程よく香ばしく歯ごたえがあり中身はとっても柔らかなひものを味わうことができます。干物の焼き方としては、出来るなら強火の遠火が理想なのですがグリルやコンロでの焼き方も工夫をすればそれなりに美味しく焼けます。
しかし、その前に調理器具の状態確認です!!
魚焼き・グリルはきれいになっていますか?ついつい面倒になり手入れを怠っている方多いですが前回使った後、洗い・洗剤洗いだけの方はそれだけでは網の目地に付いている脂は落ちていません!
そのまま焼きますと酸化した脂の臭いが干物に移ってしまいますので
心当たりの方は魚焼・グリルの網などをガスの火でよく焼いて下さい。(それで脂分は燃えてしまいます) その後、水をたっぷりかけて冷えたのを確認してから(焼けた網で火傷などに注意してください。)そして洗剤などを付けタワシなどで丁寧に洗って使用します。
ちなみに、最近は炭火焼き用の小さな七厘セットも売っているので
買ってみて焼いてはいかがですか?炭火を用い、焼き網に乗せて焼く。火加減をうまく調整すればそんなに煙りも出ないので安心です。 そして焼いている間は目を離さないで火の通り具合を見ながら裏表を焼き上げて下さい。また、理想の火加減は強火の遠火ですがガスは火力が強い上、焼き網などとの間隔があまり取れないため火加減は中火程度!
で・・・焼き具合によっての微調整も上手に焼くコツです。
また焼き網など二枚重ねにして用いると意外に強火の遠火が実現出来ます。そして魚を網にのせる前に網をよくあぶっておく事が大切です。(皮がくっつきにくくなります)網がよく焼けていない状態で魚をのせると身や皮が網にくっついてしまい魚を返す時などに身割れしてボロボロとくずれてしまいます。
ガスコンロの場合ですが干物であじ、かますでは身の方を火に当てあぶります。
そして魚の脂が火に落ちる頃裏返します。ただし脂ののり具合は、干物の種類により、ずいぶん差があるので見た目の目安としては身の表面に焼き色がついてきたくらいで裏返します。グリルの場合は網を2分程度、熱してから「ひもの」をのせます。上からの火ですが、この場合も皮を下にしてのせます。つまり同じように身の方からあぶります。裏返したら皮側をじっくり焼き身と皮の間に脂が回りはじめたら焼き上がりです。
この場合の見た目の目安は、わずかに焦げができる程度ですがくれぐれも焼き過ぎないように。
※もし焦げてしまって焦げが気になる方はレモン・柚子などをお好みでひと絞り!酸化成分が中和されます。 完全に焼いてしまうというよりも7割程度焼くつもりで、身と皮の側の焼き具合の比率は身が3、皮が7といった感じです。
わりと大ぶりな干物は頭と尾を切り離し、中央より真二つに切りその片身を上下に切れば品良く4人分の焼き物になります。
当店の干物は旨味を引きだすために最適な塩加減・干し加減に仕上げてあります。まずは何もつけずにお召し上がりください。また塩分が足りないと思う方はお醤油などを少し、そして逆に塩分にかなり敏感な方は、大根おろしなどで頂くと良いでしょう。それぞれのお好みでお召し上がりください
天日干しは干物にする為に開いた部分に皮みたいな「膜」が出来ています。
実はこの膜にうまみ成分が集まっていて機械干しより天日干しの方が厚くなるのだそうです。さらにこの膜の厚いほうがかみ締めた時の触感に弾力感がありこの旨味と身がミックスされて「天日干し」はやっぱり美味しい!!と感じます。
自然の太陽、潮風そして昔ながらの無添加・天日干し製法で
こだわりの職人の、一枚一枚の手作り。その日の天候を考えて作られる干物だからこそ美味しいのです。盛り付けは皮側、身側どちらを上にしても結構ですが身側を上にしたほうが食べやすく一般的です。
そして、なんといっても焼き立てを冷めないうちにお召し上がり下さい。
ホクホクの焼きたてを食べることが、一番おいしい食べ方です。

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