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当院の元は長泉寺と云い天和年間(1681〜1684)に聖護院の西(現京大病院内)に創建され富士垢離行屋の組頭として聖護院配下の寺となり、明治29年明石の弥勒院(延享4年、1747年創建)と合併し寺名を弥勒院とする。昭和2年聖護院より哲学の道に移築し現在に至る。
この地蔵尊はもともと京都室町(きょうとむろまち)の商家がお祀りしていたもので、戦時中に譲り受ける形となり本堂でお祀りしていたものです。作られたのは江戸時代頃ではないかと考えられています。
今では幸せ地蔵尊として近所の方から観光に来られた方まで多くの方にお参り頂き、「幸せになった」との嬉しいお便りをたくさん頂いております。
平成26年に修復を行いました。
平成26年に地蔵堂を改修し幸せ地蔵尊のお隣に護摩堂を新たに設けました。こちらの本尊は修験道の根本道場である大峰山を乗越えて現れた乗越え不動尊です。苦難を乗越える、人生の壁を乗越える、そのようなお力を持ったお不動様です。
この不動尊を描かれましたのは青森県弘前市で行われている弘前ねぷたの絵師八嶋龍仙氏です。日が落ちるとねぷたのようにお姿が浮かび上がってくる全国でも珍しいお姿のお不動様です。
また毎月1回乗越え不動秘法護摩を行っております。護摩木、御祈祷札等随時受け付けております。是非一度お参り下さい。
本堂には中心に本尊の大日如来様をお祀りし、脇侍には不動明王様がお祀りされております。左隣には修験道の開祖であります役行者様、右隣には天台宗寺門派の開祖、智證大師円珍様がお祀りされております。どの御像も弥勒院の前身であります、長泉寺から受け伝えられたもので、江戸時代の作だと考えます。
本尊の大日如来様は富士山の本地仏である大日如来様を勧請してきたものです。
本山修験宗とは総本山聖護院門跡を本山とする宗派です。弥勒院はこの聖護院の末寺にあたります。
その名の通り修験道の総本山であります聖護院門跡は今から約九百年前に創建されたお寺で、天台宗寺門派の僧侶、増誉大僧正が開山です。