茶室

茶

「一服どうぞ」

薬草を探してあちこち歩いていますと、色々なものに巡り合えます。
生まれてはじめて桑の実を見つけて、ジャムを沢山作って皆さんに配ったり、フユイ チゴや、槙の実のめずらしいジャムも作ったりしました。

そんな中で、最高の収穫物は、お茶の葉でした。
私のよく出かける河川敷の竹林の中には、お茶の木が沢山はえているのです。
八十八夜の頃に出かけてみると、なんとも美しい緑の新葉が、木漏れ陽を受けてキラキラ 輝いて、「取っても良いよ〜」と、私にささやいてくれるのです。
大喜びで、頂いてきます。

最初は、インターネットでお茶の作り方を調べて作りましたが、どうしても、色が黒っぽく 出来てしまい、市販品のように、きれいな緑色にはなりません。
折角自然界から取ってきて、無添加の安全なものなのに、市販品よりも見劣りするとは、 残念で悔しくてなりません。

あちこち色々調べていたら、お茶は、お茶として飲んでも、その成分の30%しか摂取出来ず、 後の70%は茶がらとして、捨ててしまっているから、粉末にして全部飲んだ方が、健康に良い と書かれているものを見つけました。

最近のように、青汁が騒がれるずっと以前から、緑のものを飲むのは良いことだと、自分で ジュースを作ったり、クロレラを飲んだりしてきましたし、最近でも、スギナや野生のクレ ソンを粉末にして飲んでいましたので、「そうだ、粉末にして、全部飲んでしまおう!」と 思いつきました。

粉末にするということは、抹茶にすることです。
ネットで見ると、家庭で抹茶を作ることは無理だと書かれています。
無理だと言われると、がぜん、やりたくなるのが私の性分です。
試行錯誤を繰り返して、ついに、良い方法を見つけて完成させました。 我ながら、惚れ惚れするような、美しい緑色に仕上がりました。

微粉末にする、最後の器具を節約(手動式)しましたので、かすかに、ザラザラ感が残るのが 残念ですが、完全無農薬、天然物の抹茶が出来上がりました。

お配りした方、安心して、一服お召し上がり下さい。

私は、抹茶ケーキや、抹茶アイスを作ったり、グリーンティーにして飲んだりもしています。

(この部屋は、平成20年7月に追加しました。)