18. あめ

















 喉が痛い、と彼は言った。
 そう言えばどことなく声が掠れている。時々不快そうに咳をするので、もしや、と思っていたのだが。
 喉を湿らすためにか、彼は飲料を頻繁に飲んでいる。

 リナは鞄を引き寄せ中に手を突っ込み、中のポケットから飴玉を取り出した。
 レモン味の喉飴である。

「食べる?」
「…ああ」

 隣に居る彼に手渡す。彼の大きな手にはとても小さく見える飴玉の袋が破られる。
 黄色い色の飴玉が彼の口の中に消えた。

「…おいし?」

 ガウリイがリナを見た。引き寄せられる。
 引き寄せられるままに、ガウリイの膝の上に倒れこむ。

――リナの顔の上に影がさして、そっと目を閉じた。

















めっさ短い。
なのに砂糖入り。
うわこっ恥ずかしい(笑)





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