長浜市西浅井町黒山、滋賀。2016,09,10

Nagahama, Shiga. 09.10.2016

黒山集落のはずれ、嘉元二年(1304年)の銘記がある鎌倉時代後期の双体地蔵です。高さ90cmほどの花崗岩に彫られています。
左のお地蔵さんは合掌姿、右のお地蔵さんは錫杖のような物を持っていますが、未開花蓮華にも見えます。
この日は、お地蔵さんの視線の方向では2軒の農家が稲刈りを行っていました。午後3時を過ぎた頃、作業を終えて稲刈り機に乗って帰る男性が私の近く迄来たので挨拶をしましたが
そのあと通り過ぎざまに稲刈り機が止まったようなので振り返るとその男性が「ありがとう」と言いました。何の事かわからずに「はい?」と聞き返すと「ありがとう。写真を撮ってくれて」と
続けて言いました。「いやぁ」とこちらが恥ずかしくなるような思いでしたが、それくらいこの石仏を大切に思っているのでしょう。
50年配のその男性の顔は見事な日焼けで赤茶色にテカテカと輝き、とても眩しく見えました。