リンリンランラン騒動記 
当時の日記を再編集しました。

平成17年12月5日

今日の夜の散歩途中・・・迷子の柴犬に遭遇しました。

迷子の柴犬がいる、と聞いて、もしかしたら知ってる子かも、と
慌てて追いかけて確認しました(最初に保護したのは、おにーさん)
しかし・・・この辺では見たことのない子でした。

そのおにーさんは、犬の飼えないマンションに暮らしているらしいので
一緒に警察まで行きました。

首輪もしてるし、リード(紐)もついたまま。
汚れたカンジもないので、そんなに遠くから来た様子は無い。
たぶん、すぐ飼い主さんがみつかることでしょう。

もし。。。飼い主さんが見つからなかった場合は、一応ウチに連絡をください。
と、警察の方に言付けをして帰ってきました。

早く迎えに来てくれるといいね!!


12月7日
今朝。。。警察から電話がありました。
飼い主が見つからなかったのか。。。と思いきや。。。
「飼い主さんが、もう飼えない、と言ってるんですが。。。」

はい?何それ?と耳を疑いました。

「手に負えないので、貰ってくれる人がいたら、どうぞ、と言っている」
と言うのです。

あたし、警察の人に怒ってしまいました。その人に言ってもしょうがないのに。

一応「次の飼い主さんが見つかるまで、責任を持って預かる」と告げて
パピィが迎えに行きました。

数十分後。。。ものすごい勢いでパピィとその子は帰ってきました。
ご丁寧に「血統書」まで付いてきた。
あの有名なペットショップで購入したらしい。。。

その方は、ゴールデンレトリバーを飼っているらしく、
2頭目で、この子を迎えたようです。

で、この子、脱走したのは今回が初めてではなく、
何度も警察にご厄介になっていたらしい。
警察でも、すぐにわかったようで、そのうち電話がくるだろう、と思っていたけど、
何の連絡もなかったらしく、警察のほうから電話をしたそーです。
そしたら。。。↑の答えが返ってきた、という訳です。

そんなことがあっていいんでしょうか?なんて無責任な人なんだろう。。。
情けないやらくやしいやら。。。
12月8日

朝晩の散歩に、とても興奮して、凛のあとを必死についてきます。
外に出られるのが嬉しい様子。。。

おしっこをするとき。。。なぜか片足、あげます。女の子なんですけど。。。(^^;ゞポリポリ

ちょっと大きな声で叱ると、体をブルブルと震わせることがあります。

やっぱり。。。体が細いことが気になるので、
明日病院に行こうと思います。一応、健康診断!&シャンプーもしてもらってこよー!
それから。。。体毛がとても少ない。。。夏毛のままなんでしょうか??
(寒そうなので、洋服着せてます)

おすわりをすると、おやつがもらえる!ということを完全に覚えました!(天才♪)

とにかく。。。イイコイイコをして欲しいみたいです!

全く手のかからない子です。
こんなにイイコなのに。。。どこが「手に負えない」のか、さっぱりわかりましぇん!


12月9日

今日は、病院に連れていきました。
体重7.5s。骨格はとてもしっかりしてるんですけど、やっぱり痩せている。
先生は、スグに毛の異常を察して肌を見てくれました。
どーやら、皮膚病に罹っていたようです。
今はほとんど完治している様子。
ところどころに少しのかさぶたが見られました。
薬を飲む必要も全くなく、このまま治ってくれることと思います。
それから検便。こちらは全く異常なし。
その他。。。元気もあるし、食欲も出てきているので、
血液検査の必要も無いだろう、ということで帰ってきました。
そして、シャンプーをしてもらいにトリミングのお店に連れていくと。。。
全身の毛をバリカンで刈った跡がある、とのことでした。
皮膚病で毛を刈ったのか、毛を刈ってしまったから皮膚病になったのかは
今ではわかりません。
治っているとはいえ。。。今後も皮膚に関しては、気を付けてよく見てあげたほうが良いかも知れません。

私が「あとで迎えに来るからね♪」と、お店を出ようとしたとき、
ふっと振り返ったときに見た、この子の目は、とても悲しそうに見えました。
「またワタシは置いていかれるの?」と言っているかのようで。。。
ちゃんと迎えに来るから、待ってるんだよ!!

シャンプーが終わる頃、凛と一緒にお迎えに行きました。
そこのお店はドックカフェにもなっていますので、
二人(二頭)で、美味しいケーキを頂いてきました。
とっても美味しそうに食べてました。

ウチに来たときから、よく震えることがありました。
毛が少ないし、脂肪も少ないからきっと寒いんだろう。。。と
家中の毛布を集めて(笑)寝床にひいてあげたり、周りを囲ったりしました。
しかし。。。想像でしかありませんが、
この震え、寒くて震えているわけではないことがわかりました。
どうやら、おびえているようです。
大きな声、大人の男性、棒状のもの、大きな犬。。。
ブルブルと大きく震えて止まりません。
少しずつ。。。少しずつ。。。
今日はあたしの膝の上に乗り、甘えてきました。
今日はご飯を完食しました!おやつもちょーだい♪しました。
今日の寝ている姿は、手足が伸びていて、とてもリラックスしているようです。

少しずつ、少しずつ。。。




12月10日

朝も夜も、凛と一緒にたっぷり1時間以上散歩をします。
帰ってくると・・・バクバクと食餌を食べるようになりました。
まだ量は少な目ですが、
食後に食べるグリニーズ(おやつ?)がお気に入りで、
グリニーズが出てくるのを、ジッと待ってます。

散歩も、最初の頃よりは上手になりました。
まだまだ気ばかりが焦って、チョロチョロしてますが。。。笑

おすわりの他に、「待て」も覚えました。
(特におやつをもらうときは、とってもイイコです)

最初の頃は、人が顔を近づけると、鼻にシワを寄せて低く唸ることがありましたが
今日は、顔をスリスリしても、ジッと我慢してました。

一度怒られたことは、次はしないように、と努力しているようです。(*^m^*) ムフッ
あまり大きな声では怒らないようにしてます。

パピィ。。。早起きするのに必死です。。。
(アタシ一人で、二頭は無理ですから!)
今朝はクララが来てくれて、散歩に付き合ってくれました。
(別に頼んだわけではないですから Byパピィ)

凛とはまだまだ。。。どちらも譲りませんから。笑

変なコンビ。。。こりん&クララ

12月13日(火)

小凛、という呼び名。。。とっても好きです。この子に合ってる気がします。
が。。。
どーも「リン」と「コリン」、音が似てるので、凛が「??」って顔をします。
ホントは、名前を付けるのはやめよう、と思っていたんです。
次の飼い主さんに付けてもらうのがいいかと。
でも、やっぱり名前が無いと不便。
名前を募集しました。家族内で。笑

そしたら。。。パピィとエイミイが同じ名前を言い出した。。。
その名は「蘭(ラン)」。
どーして「蘭」なのか。。。
それは。。。


 
やっぱ、コレっしょー!「リン」とくれば「ラン」だよねーーーー!!!

というわけで、もうしばらくは「蘭」と呼ばせていただきます。。。


12月16日(金)

本日、無事里親さんが決まりました。
今回の件で、たくさんの方々のご協力と、暖かい言葉を頂き、
心から感謝申し上げます。

蘭に会いたい、という連絡を頂いてから2時間後、
わかっているのか、どうだか。。。後ろを振り向くこともなく、
やさしいお母さんと一緒に、新しいお家に向かいました。

同じ区内だし、遠くはないので。。。また会えるかな。。。

幸せになってね!たくさん、かわいがってもらってね!!!

現在、メリィ。。。放心状態。。。。

まずは、取り急ぎ、ご報告致します 

本当に、皆様、ありがとうございました。              メリィ



12月 7日 午前9時、突然の電話で30分後、我が家へ
12月16日 午後1時、突然の電話で2時間後、新らしいお家へ

最初の日、震える小凛をだきしめてマズルにポタポタと流したメリィの涙。
最後の日、引き合わせの電話をもらってからすぐに泣き出したメリィ。
丁度これを記入していた時は洪水の様

10日間の季節はずれの台風に遭遇した我が家でした。

最後にパピィがリードを握って連れていきました。
たしか、最初の日もそうでした。

皆様にお礼申し上げます。
                                       ぱぴぃ

お寿司屋さんの看板娘になりました!!!



            ★ あ と が き 

12月16日。。。
その日は、パピィがお昼過ぎには帰宅。その時、蘭に会いたいという連絡が入りました。

パピィが餌やその他、蘭が使っていたものを持っていく用意をしなさい、って。
だって。。。まだ会いたい、って言ってるだけで、飼ってくれるかどうかわからないじゃない?
と、抵抗。。。

仕方なく、餌や食器、使っていた毛布、洋服、大好きなグリニーズを段ボールに詰める。
(柴犬の飼い方の本も、ちゃんと入れました)

新しい飼い主さんが見つかるかも、という嬉しい知らせなのに、なんとも気分が重い。。。

蘭を連れて2階の凛にところに行き「さよならしなさい」って言うと、
蘭と凛がぺろっと、お互いの顔を舐めました。
今まで、こんなことはなかったのに。

ただジッと座って見送っていた凛。

家を出ようとしたとき、蘭は、一瞬ためらいました。
いつも散歩に行くときは飛び出して行くのに。。。

二人とも(二頭)、わかっていたのね。。。。

いろいろお世話になったドックカフェに行くと、新しい飼い主さんが来てくれて。。。
その場で新しいお家に連れていって頂きました。

最後はとってもあっけなく。。。振り返ることもなく。。。

今でも、時々思います。これでよかったんだろうか。。。って。
こればかりは、犬に聞いて見ないとわからないことですが。

犬は、言葉がしゃべれませんが、人間の気持ちに応えようとする動物です。
それが時には、とても辛く、悲しく思えます。
今思うと、蘭の行動は、「好き好き!」という行動ではなくて、
「お願いだから、怒らないで!」だったのでしょう。。。

蘭が居なくなった日は、涙が止まらなくて、
蘭の悲しい顔ばかり浮かんできました。
蘭が居た場所を見ては泣き、散歩をしていた道を通っては思い出して涙。

でも今は、蘭が楽しそうに走っている姿が目に浮かびます。

一週間後、やっと蘭がいた場所を片づけることができました。

もう二度とこんな思いはしたくないな。。。
とは思いますが、もしまた、迷子のワンコを見つけたら。。。どーしよう。。。笑

アタシって、いつからこんなに犬好きになってしまったのでしょうか。。。。。


蘭が居なくなった 12月16日という日。。。この日は、3年前、凛がウチに来た日でした。。。