免震性能についても再検討しました。
私たちは博物館の美術品向けに高性能の免震装置を開発した経験がありました。
しかし、一般の住宅にそのような高性能が必要なのかと疑問を持ちました。
住宅は、美術品とは異なり、台風に曝されるという免震にとって厄介な問題を抱えています。
さらに、阪神大震災で観測された地震動の最大加速度は818ガルでしたが、
中越地震ではその1.5倍を超える地震動が観測されています。
そして最近大きな地震が起きるたびにその最大記録が書き換えられています。
こうした状況を踏まえ
免震性能は、
「ゆれを1/6に低減する」 だけではなく、
「どれだけ大きな地震動に耐えられるか」
であると考えました。
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