免震住宅のコストダンを仕掛けるベンチャー企業
免震ハウス株式会社

驚異の免震性能!   
 

 
                  

   免震性能についても再検討しました。
 私たちは東京国立博物館の美術品向けに高性能の免震装置を開発した経験がありました。
 しかし、一般の住宅にそのような高性能が必要なのかと疑問を持ちました。
 住宅は、美術品とは異なり、台風に曝されるという免震にとって厄介な問題を抱えています。
 さらに、阪神大震災で観測された地震動の最大加速度は818ガルでしたが、
 中越地震ではその1.5倍を超える地震動が観測されています。
 そして最近大きな地震が起きるたびにその最大記録が書き換えられています。
  こうした状況を踏まえ


  免震性能は、
  「ゆれを1/6に低減する」 だけではなく、
  「どれだけ大きな地震動に耐えられるか」

 であると考えました。

                                       従来の1.5倍の地震動に対応!
  

 
  振動実験結果

 


   実験は全部で52回実施しましが、実験値と理論値は良く一致しています。
 加振に用いた「八戸」、「エルセントロ」の地震動は、最近まで超高層ビルや免震建物の設計に標準波として用いられてきたもので、震度6強の地震動です。

 「JMA神戸」の地震動は1995年の阪神淡路大震災の際に神戸海洋気象台で観測されたもので、震度6強の地震動です。

 「Knet小千谷」の地震動は、2004年の新潟県中越地震の際に小千谷で観測されたもので、「JMA神戸」の1.5倍以上で震度7の地震動です。

 マンション等の免震ビルの設計事例では、「JMA神戸」の観測波で許容範囲に収まることが設計の目安になっています。しかし、「Knet小千谷」の観測波で許容範囲に収めるのは極めて困難です。
 「Knet小千谷」の観測波は、完全に震度7になるので建築基準法上でもこの地震動で許容範囲に収めることは求めていません。
 このような大きな地震動でも設計可能です。

 開発したすべり支承は、長さを90cmとし、水平限界変形を±39cmとしています。
 従って、小千谷の観測波よりさらに大きな入力地震動にも耐えられます。

  決して安価なだけではなく、極めて大きな安全余裕度を持った免震システムです。

 

 
 

 

図-1 阪神大震災 神戸海洋気象台の観測波(818ガル)
  
 阪神大震災の際に神戸海洋気象台で観測された最大加速度818ガルの地震波で加振すると
免震建物では170ガルと1/5に低減されました。
最大変位は14cmでした。 

 

 


図-2 新潟県中越地震 Knet小千谷の観測波(1314ガル)
  新潟県中越地震の小千谷で観測された最大加速度1314ガルで加振すると
220ガルと1/6に低減されました。最大変位は28cmでした。

 

 

振動実験の状況

 日本国土開発株式会社の3次元振動台です。「JMA神戸」や「Knet小千谷」などの地震動を忠実に再現できる振動台は、国内に5ヶ所程度しかありません。
 実験モデルは、すべり支承4基、積層ゴム1基、柱4本、積載荷重6.2トンです。




振動実験ビデオ(阪神大震災 JMA神戸  818ガル)




振動実験ビデオ(中越地震、Knet小千谷 1314ガル)