ひかりはあふれている
はずなのに
なにも見えない
手さぐりでmをさがせ
どこかにいるはずのm
どこにもいないm
路面電車の走る町まで
mと手をつないで行く
最初で最後の抱擁をするために
さようなら
わたしのm
ごきげんよう
mには指一本ふれないつもり
でもそれはうそ
こみあげてくるいとおしさ
fの目にあふれる涙 つぎへ 詩集のもくじへ 表紙へ