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ホルン 8.高音で疲れてしまう

誰でも高い音を出しつづけていると、疲れてしまいます。これは、世界中のホルン奏者の悩みでもあります。五線の上あたりの音域が、楽器を始めて1,2年の人にとってはとても高く感じられるかもしれません。
ト音記号の第3間の(ホルン)ド(又は2点ハ)をふつうに吹いてみましょう。このとき、あなたはどんな吹き方をしていますか? このときすでに口を横に引きすぎていませんか? 実際に見てみなくては、ちゃんとしたことはいえませんが、まず自分が一番リラックスして出せる状態で、なるべく音域を広げていくようにする必要があります。本当に、高い音、低い音をフォルテシッモで吹くときだけに、力が最大限使えるようにする必要があります。
マラソンもいつも全力で走っていたら、とても長い距離を走れません。急な上り坂、最後のラストスパートなど、本当に力の必要なときのために普通に走れるときは、リラックスして走るものではないでしょうか。

以上のお答えは、Lime氏からいただきました。



基礎トレーニング不足でしょう。早い話がプレスに頼って高音を出しているということ。アンブシュアをしっかり作らないと改善されないでしょう。
リップスラーのエチュード(Ward O. Fearn, Exercises for Flexible Horn Playngの1番とか、コーポラッシュの遅いテンポ設定のエチュードなど)をメトロノームをかけて、息をたくさん使って、ゆっくり練習してください。Warpなどを使ってプレスしないように吹く練習も効果があるでしょう。
中音域から同じ音型(例:ドーミーソーミード)を半音ずつ上げていって上の音域まで持っていく(たどりつく?)練習なども効果があります。こういった練習をするときに気を付けなければならないのは、すべての音をできるだけ同じ音質でできる限りいい音でならすこと。
高音でばてるのは初心者だけではなく、プロでも同じです。いかに効率よく音を鳴らすか、という課題な訳です。常に鳴っている(鳴らさなければならない)音のイメージを頭の中に持っていれば、自ずと無理のないアンブシュアになっていきます。

以上のお答えは、西内真幾氏からいただきました。



すべてのホルン奏者にとって、高い音を長い時間吹き続けることは永遠の課題と言えるでしょう。練習の量は成果につながります。それは専門職の演奏家でも変わりません。
では、たくさんするとして、どんな練習が良いでしょうか。まず、あなたが今までに見た教則本を、もう一度、見返してみましょう。
楽器を持つ姿勢や、演奏しているときの顔についての注意、右手の形、舌の使い方など、主なところをもう一度チェックしてみましょう。
なあんだ、なんて言わないでね。なかなか出来ていないものなのです。口のまわりの筋肉は参考写真をよく見てみましょう。筋肉を使うと盛り上がります。盛り上がるところはどこでしょうか。疲労を感じるくらいでないと筋肉は鍛えられませんので、ここは要注意。また、唇の下側、あごは平らになっているでしょうか。教則本にも書いてある場合があります。
また、腹筋や背筋をしっかり使うことや、口の中の形までは意識できないことが多いようです。またマウスピースを押しつけすぎないのも、なかなかできないことのひとつです。ぎゅう〜っと唇に押しつけて吹いていると、早い時間にばててしまって、音がでなくなりやすいものです。
ホルンのマウスピースは他の金管楽器にくらべると、唇にあたる部分が薄くできているものが主です。これは口のまわりが疲れやすいですから、気をつけながら鍛えましょう。
日常の練習でロングトーンをすることもあるでしょう。口から空気がもれる場所をチェックするだけでなく、自分がどのように吹いているか、上記のことや身体全部を考えながら、ロングトーンなど基礎練習をするのも解決に近づく方法です。
自分ではその通り(教わった通り)しているつもりでも、実はそうでないことがたくさんあります。まわりの人に見てもらって、チェックするのが早道ですね。あなただけでなく、まわりの友達も一緒に上達してしまいましょう。
ホルンは仲間と一緒に吹くのが本当に楽しい楽器です。もちろん個人練習は大切ですが、良い仲間をつくるのは同じように大切です。

以上のお答えは、TWWホルン奏者:鈴木克博氏からいただきました。

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