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ホルン 6.低音域の出し方

低音域を吹く際に、まずアンブシュアがあまり緩んでいないか、チェックしてみてください。往々にして、低音域を吹くときは、口元が緩んでいるために上手くふけない人がいます。そう!ロングトーンをしてみましょう。1,2,3,4,5,6,7,8、と数えながらピアニッシモからクレッシェンドしていき、4,5、のあたりでフォルテッシモ、だんだんディミヌエンドしていき8でピアニッシモに戻ります。このとき、音程、音色が変わらないように、なるべく小さい音から大きい音を出し、小さい音に戻りますか? これがうまくできれば、アンブシュアはOKとなります。次に、音階をスタッカートで練習します。中音域から半音づつ下がっていくといいと思います。またスタッカートでは、あまり息が多いと軽い感じが出ません。英語のTの発音をするときのように、舌の先で、ほんの少しあてるように、息の小さい塊を飛ばすような感じで吹きます。あとは、普段使っている練習曲を一オクターブ下げて練習するのも効果的です。

以上のお答えは、Lime氏からいただきました。



低音域は難しいです。正直言ってロングトーンをするくらいしかないです。しかも今日明日出来るようになる物ではない。ロングトーンも効果的にやらないと意味がないです。ppではじめてffまでクレシェンドして、またppまでディミヌエンドするを、実音のFから半音ずつオクターブ下りていきましょう。
このとき注意するのは
 ・音程が変わらないこと
 ・音質が変わらないこと
 ・ただffではなくボリュームのあるffになるように心がけること。

以上のお答えは、西内真幾氏からいただきました。



ある程度、高い音が吹けるようになると、中音域と低音域の「かべ」にぶつかる事があります。
ぶつかってしまったら、腰を据えて高い音と低い音をスムーズに演奏する為の練習を、毎日の基礎練習に多く取り入れねばなりません。
そのためには、分散和音を練習して自分の顔と口の中と身体の状態を把握しましょう。チェックしながらの練習は、復習の意味だけでなく、上達への近道です。
まず、分散和音で上がったり下がったりする時のアンブッシャーと息をコントロールする腹筋、背筋をチェックしましょう。
色々な所がゆるみ過ぎているとうまくいかない生徒さんが多いです。上の音を延ばしている身体の状態を保ったままゆっくりと下がってきます。唇の左右から頬にかけての筋肉も、緩め過ぎないように、ある程度緊張を保ち続けます。唇の下、あごにかけてのところは平らにするよう心がけます。同時に、息をコントロールするのも意識しましょう。案外と吹いているときは呼吸のレッスンを忘れている事が多いものです。
低い音のキレをよくする為のタンギングも口の中を意識するようにしてから練習した方がいろいろと上手くいきます。
舌で音を止める時、最小限度の動きで、しかもきっちり発音できる、舌の形をみつけなければなりません。人によっては、低音の時に舌がのどの奥にひっこんでしまい、はっきり発音できないことがあるようです。
息と筋肉がしっかりコントロールできていれば、舌の形も見付けやすいでしょう。
楽器を演奏する事に慣れてしまうと、基礎を忘れがちになります。譜面を正しく読み、忠実に演奏するためにも曲を練習する前の段階が重要です。
また、成長期にある生徒さんで、「てのひら」の小さい人は、ベルの中の右手に気をつけないといけない場合があります。
教則本に載っている写真の通りやっているつもりでも実際に楽器を構えると、ベルをふさぎ過ぎたり、開き過ぎたりしています。右手は、高い音と低い音、それぞれに重要に作用します。難しい理屈には触れませんが、ふさぎ過ぎ、開き過ぎには注意、です。
総じて、低い音は楽ではありません。しっかりした身体のコントロールを心がけるのが、早道です。急がば廻れ、ですね。

以上のお答えは、TWWホルン奏者:鈴木克博氏からいただきました。

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