自分の演奏を録音してみましょう。自分で聞こえている音と録音で聞こえる音をいうのは、意外と違うものです。次に、自分はどんなホルンの音を出したいのか、今一度考えてみましょう。
大切なことは、どんな楽器でもそうですけれども、一つの楽器からさまざまな表現ができるほうが良いのです。いつも「豊かな響きと柔らかな音」だけでは、音楽の表現の可能性がひろがりません。時には、「きつい・力強くて迫力」も必要です。
ところで、人間は、どのようにして言葉を習得していくのでしょう。私たちは、母親の胎内に居るときから、たくさんの音を聞いているそうです。外界に出てきて、母親や、さまざまな人とのコミュニケーションを経て、言葉を習得していきます。ホルンの練習も、多くの先輩たちの演奏を聞いて、自分で練習していくうちに、自分のホルンの音というものができていくものだと思います。
さて、実際に、柔らかい音をだすには、こんなやり方があります。母音の「オ」と言ってみましょう。なるべく、口を縦長にする感じ、あごを下に引いて、口やのどが響いて鳴っているように言ってみましょう。自分でも良い音がするなあ、という感じがつかめたら、今度は、口やあごの形はそのままで、「ウ」と言ってみましょう。あなたの声は、前の方に出ていく感じがしませんか? このとき、あなたの舌はどうなっていますか? 力が抜けて、下の後ろの方にありませんか? こういう状態で、ホルンでロングトーンを吹いてみましょう。特に高音域では普通シラブルを「イ」という指導がよくされていますが、私はなるべく全音域で「ウ」にするようにしています。高い音で力が入った感じはきっと変わると思います。ただし、息とお臍の上のあたりの筋肉はかなりつかいますけれども、、、お試しください。
以上のお答えは、Lime氏からいただきました。
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