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ホルン 5.音質をよくしたい

自分の演奏を録音してみましょう。自分で聞こえている音と録音で聞こえる音をいうのは、意外と違うものです。次に、自分はどんなホルンの音を出したいのか、今一度考えてみましょう。
大切なことは、どんな楽器でもそうですけれども、一つの楽器からさまざまな表現ができるほうが良いのです。いつも「豊かな響きと柔らかな音」だけでは、音楽の表現の可能性がひろがりません。時には、「きつい・力強くて迫力」も必要です。
ところで、人間は、どのようにして言葉を習得していくのでしょう。私たちは、母親の胎内に居るときから、たくさんの音を聞いているそうです。外界に出てきて、母親や、さまざまな人とのコミュニケーションを経て、言葉を習得していきます。ホルンの練習も、多くの先輩たちの演奏を聞いて、自分で練習していくうちに、自分のホルンの音というものができていくものだと思います。
さて、実際に、柔らかい音をだすには、こんなやり方があります。母音の「オ」と言ってみましょう。なるべく、口を縦長にする感じ、あごを下に引いて、口やのどが響いて鳴っているように言ってみましょう。自分でも良い音がするなあ、という感じがつかめたら、今度は、口やあごの形はそのままで、「ウ」と言ってみましょう。あなたの声は、前の方に出ていく感じがしませんか? このとき、あなたの舌はどうなっていますか? 力が抜けて、下の後ろの方にありませんか? こういう状態で、ホルンでロングトーンを吹いてみましょう。特に高音域では普通シラブルを「イ」という指導がよくされていますが、私はなるべく全音域で「ウ」にするようにしています。高い音で力が入った感じはきっと変わると思います。ただし、息とお臍の上のあたりの筋肉はかなりつかいますけれども、、、お試しください。

以上のお答えは、Lime氏からいただきました。



ホルンは、ベルが後ろを向いているので、じっさい自分が聴いている音より、柔らかく、暗い音がホールでは響きます。程度問題ですが高音域のffで力が入るのは当たり前です。

実際に音色にかかわる要素はたくさんあります。
 ・肉体的な生まれ持った資質(唇の厚さ、顎の骨格、歯並び、etc....)
 ・自分の持つ音色のイメージ
 ・マウスピース
 ・楽器
 ・奏法
ざっとこんな感じ。一番最初の「肉体的な生まれ持った資質」はほとんど変えようがないのでとばします。(もちろん歯の矯正とかもありますが、それは専門の歯科医に相談しないといけません)。
「楽器」は「自分の持つ音色のイメージ」にかかわります。ベルリンフィルが好きならアレキサンダーがほしいでしょうし、ニューヨークフィルが好きならコーンがほしいでしょう。音色のイメージを持つことはとても大切です。いろんなCD演奏会を聴いて、すきなホルンの音色をみつけて、その音に自分の音を近づけようと思うだけで格段の進歩があり、練習の効果が著しくあります。
「マウスピース」は「肉体的な生まれ持った資質」と「楽器」にかかわります。楽器と相性のいいマウスピースであると同時に、歯並びなど自分のからだと相性のいい物を選択してください。いくつか候補が残りますからそのなかから選びましょう。
「奏法」と書きましたが主に右手のことです。うまくなるならないも右手次第とも言えます。人それぞれによっていろいろ違いますが、出来ればプロの人に訊いてみましょう。
音色の好みなんて十人十色です。

以上のお答えは、西内真幾氏からいただきました。

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