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フルート 7.低音スタッカートの吹き方

タンギングは、舌の先端を口の内部の何処につけるかでかなり変わってきます

◆舌の先端を歯の裏側(上の歯と、下の歯の間)につける → 息のスピード(瞬発力)が上がる→鋭いタンギングになる
◆下の先端をノドに近いところ(上あご)につける → 息のスピード(瞬発力)は、それほど上がらない → 柔らかいニュアンスのタンギングになる


上記を考えながらタンギングをすると、色々なニュアンスで書かれている音符(楽譜)を表現出来るようになります。低音域の場合、もともと息のスピードはそれほど必要無い音域なので、ノドに近い所でのタンギングにすると綺麗に発音できます。そして低音のスタッカートですが、スタッカートをタンギングだけでしようとしていませんか? きちんとお腹のポンプも使って、タイミングよくタンギングしないと、タンギング時の爆発音ばかりが聞こえてしまいます。息もしっかり楽器の中に送り込む事を心がけてみて下さい。

 以上のお答えは、TWWフルート奏者:満島貴子氏からいただきました。



低音のスタッカートは、誰もが難しい課題ですね。でも、もう一度冷静に考えてみて下さい。本当に、できないのは、スタッカートだけですか? スタッカートで無い音は、正しく吹けていますか? スタッカートのように音を短く吹かなければならない場合、発音した瞬間に音が出ていなければ、短く吹くことはできません。恐らく、発音した瞬間より、幾分遅れて音が出ているのではありませんか? それならば、スタッカートの練習よりも先に、低音の練習が必要です。これらを総合的に解決するテキストとしてM・モイーズ著「ソノリテについて」を使うことをお勧めします。この中の、P10からの「低音の柔軟性」の練習で、正しい低音域の吹き方をマスターしましょう。これは、先生にお手本を吹いてもらって、やり方を充分に指導してもらって下さい。それと平行して、P15からの「アタックと音の連結」で、跳躍練習をします。テキストにも書いてありますが、まず、一つずつ音を短く切ってアタックの練習をするのですが、この練習をより効果的にするため、私は「タンギングをしないアタック」で練習することをお勧めします。「タンギングをしないアタック」というのは、「tu」という舌付きをしないで「fu! fu!」と息だけで音を短く切って吹く吹き方です。その時、一つ一つの音を、お腹からしっかり吹いて、どの音も自分の最良の音であることを確認しながら、丁寧に練習して下さい。出損ないの音で、いくら練習を重ねても意味がありませんので、注意して下さい。
そして、どの練習をするときも、体のどこにも「こわばり」がないように注意しながら練習して下さい。
がむしゃらに、やみくもにならないように、冷静に自分の音を聞いて下さい!

 以上のお答えは、A.T氏からいただきました。

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