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フルート ５.いい音の出し方について
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楽器を吹くに当たって、一番の難問は「音色」でしょう。誰もが必ず一度は悩みますよね。いい音の追求において欠かせないことが、まず「悩むこと」だと思います。悩んだり、納得のいくまで考え抜かなければ自分の理想の音も見つけられないし、その音に近づく方法もなかなか見つけだすことは出来ないと思います。ですから、思う存分悩んでみてください。ただし、思い通りにならないからといって、卑屈になったりしないこと。フルートを吹くことに対してストレスを感じないようにしましょう。
最低音から最高音（Ｃ）まで、全部で３７音あります。その中に必ずあなたの理想の音に近い鳴り方のする音が１つはあるはずです。ですから、その音から『ソノリテについて第一章』の練習をしてみて下さい。隣と隣の音の音色、音量、音程をそろえる訓練ですね。初めは１／３７しか理想に近い音が出ないかもしれないけれどこつこつ練習していけば、必ず分子の数は増えていきます。奇跡が起きるとは思ってはいけません。残念なことに近道もありません。最終的には、こつこつ努力して行くしかありませんからね。練習時間については、時間はそんなに問題では無いと思います。
たとえば、「ロングトーンを２時間やったから上手くなる」というものではないですよね。いかに、限られた時間の中で無駄なく効率よく、頭を使って、沢山工夫して練習出来るかということです。何かの雑誌に書いてありました。「良い服というのは、良い生地から出来ている。どんなにデザインが素晴らしくても、生地のボロボロで作っては台無し。」楽器だって同じですよね。どんなに指が早く動いたって、どんなに早くタンギングができたって、音が美しくなければ魅力も半減どころの話ではなくなってしまいます。上等な音色で良い音楽が出来るように、注意深く効率よく、工夫して、考えながら音色の練を習していきましょう。
以上のお答えは、TWWフルート奏者：満島貴子氏からいただきました。
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私の手元には２種類のチェックリストがあります。その中から「発音とビブラートについて」の項目を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
＜発音＞
１）唇が縦に開くようにつぎの場面を想定
＊花のにおいをかぐように
＊カーテンが宙に舞うように
＊口笛を実際に吹いてみる
＊母音の「オ」を発音する
２）唇の内側のぬれたやわらかい部分で吹く
３）唇の中央の力を抜き、両脇をしめる
４）唇と歯の間をあけ、唇を閉じたまま歯を離す
５）唇に頼らず、腹から息を自然に出す
６）ノドボトケが移動しないように、吹きながら確認
（補足：「お〜い」と叫び、発声に使う筋肉を確かめてみる）
＜ビブラート＞
＊ほおをゆるめ、４拍タンギングのあとにブレス〜スラーで半音上昇/下降
例：Ｈ−Ｈ−Ｈ−Ｈ（ブレス）Ｈ〜Ｂ〜
＊低音Ｈから低音域〜中音域〜高音域の順に。
＊ゆるめた部分を使ってビブラートをかける（←重要！おなかではないことに注目）
＃練習のしすぎは逆効果。２時間吹いたら必ず休憩しましょう。集中力はともかく、筋肉の疲労と酸欠には注意が必要です。
以上のお答えは、斉藤暢彦氏からいただきました。
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まず、「どんな音」を出したいのかを、すごくはっきり意識することがポイントね。ＣＤなど聴いて、この人のような音色、、とかいうのでもいいし、「こういう音」を出したい！という自分の音に対するイメージをはっきりもつことがまず大事ですね。（これメントレっていうのかな）
そして、ロングトーンの練習をめんどうがらずにやりましょう。これは、マルセル・モイーズさんという人のかいた有名な教則本「ソノリテについて」というのがありますので、これを練習するとよいですね。フルートのレッスンではこれを大抵使います。ソノリテとはフランス語で「音のひびき」という意味です。フルートをもったら、他の練習の前にまず、これから始めてください。
それから、注意ですが、この練習をやるときは、かならずビブラートをかけない純粋な音を使って下さいね。
それから、スロートチューニング（ノドの調節）というのもやってみるといいですね。だす音の音程を実際に声をだして歌ってみます。その歌っているノドのままフルートを吹いてみます。フルートの音と自分の歌っている声を同時に出してみることもできます。
その音を歌うと、ノドがその音程に調節されるので、フルートを吹いたときにも、そのノドのかんじで吹くと、よい倍音が得られるというわけです。これはむずかしいかもしれないけれど、トライしてみてね。
音のよしあしというのは、倍音というものがとても関係しているんですよ。
以上のお答えは、深津純子氏からいただきました。
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