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クラリネット 2.タンボの開き具合

私の場合、楽器を作ってくれた会社(ドイツ)へ2年に1回オーバーホールの為に楽器を送っています。その時に、標準より「多めの開き」「少なめの開き」とかお願いしています。トーンホールから出る息に勢いがあると、「少なめの開き」では息がタンポにぶつかり、もしくはタンポに遮られるので、音抜け・音色に影響がある場合もあるでしょう。だから、楽器の中へ息を多く入れている奏者は「開きを多めに」を望むようです。しかし、「開きを多めに」すると、キーのストロークが大きくなるので、運指面で問題が出てきます。「多めの開き」は限度をを越えないほうが良いでしょう。どちらにしても、「タンポの開き具合」を調節するのは難しい作業なので、リペアに関する知識の無い人は自分で調節するのを避けたほうが良いでしょう。

以上のお答えは、OGI氏からいただきました。



タンポの開き具合をモノサシで測ったことはないので、具体的に何mmとは書けませんが、あまり狭いと音程が低くなり、音と一緒にタンポが振動して、「ジーッ」というノイズになってしまいます。
開きすぎるとパタパタとふさぐ時のノイズが目立ってしまい、考えものです。
微妙な調整は、楽器のリペアの職人さんに相談するのがてっとり早いと思いますが、いろいろと試行錯誤して、自分の"耳"を頼りにするしかないでしょう。

以上のお答えは、白川毅夫氏からいただきました。



横浜の某C楽器店の技術部門の知人に協力してもらいました。

・間違っている「あき」はあっても、これが絶対に正しい「あき」というのはありません。例えばリングキイの高さなども指の押さえ方、太さ、大きさによってその人にとってのベストな高さというのがあるように、「あき」にも好みがあるように思います。要するに同じ楽器を吹いてもつまって感じる人もいれば、問題無く感じる人もいる訳です。
・音程、音色に関してですが、クラリネットはこれにマウスピースやらリードやらリガチャ−などが付きまとい、さらにアンブシュア、奏法もあるので、総合して考えると楽器以外に原因があるとも考えられますよね。
・一応ノーマルなタンポの開き具合は新品の楽器を見て参考にすると良いでしょう。ただ「この辺の音が吹きづらい」とか「つまる」とかいう場合は、楽器屋さんに持って行って相談してみましょう。

少なくとも半年に一度、楽器屋さんに楽器を点検、調整してもらうと安心ですね。定期的に調整されている楽器であれば、タンポの開き具合などはほぼノーマルな状態になっているはずですから。 

以上のお答えは、TWWクラリネット奏者:木原亜土氏からいただきました。

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