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• 第九章

第九章 人生讃歌
　不思議なことに、歩んだ道は違いましたが、岸本博士と同じ場所に到着した気がします。今思うととても意外な感じがします。生きていることのすばらしさ、有り難さを自覚することが何よりも大切だと言うことです。そして、それは残り最後の一日にいたるまで変わらない自覚です。そこで、この章では人生の讃歌を書いて、この本の仕上げにしようと考えていました。ところが、本論は少しずつまとまっていくのですが、いっこうに最後の章に何を書いたらよいか思い浮かばない。そのうちに何か出てくると思っていたのですが、ほとんど書き終えても筆が進まない。なんでこんなにも出てこないのだろうと不思議に思い始めたところ、ハッと気がつきました。人生の讃歌は、この本を読んでくれた人、それぞれが自らの讃歌を書くのが筋だと気がついたのです。人間には人それぞれ、その人の讃歌があるはずです。そしてそれは仲間の人達に語って聴かせるのがよいのではないでしょうか。ですから、この続きはみなさんにお任せすることにしましょう。すばらしい人生讃歌が完成することをお互いに祈りながら、
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏

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