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俳句コーナー
住職の拙句を掲載しました。

 泣きっ面に 「エイプリルフール」と逃げる声

 無精髭四番の一撃炎天下

 刺青の孫の手を引く夏祭り

 黙して子空蝉の穴にしゃがみ込む

 空蝉もここまで登ると丈くらべ

 空蝉に手を伸ばす子の腰が引け

 ホラ逃げろ追われる金魚に権利あり

 初厨湯気ピンと立て追い鰹節(カツオ)

 火事は少なくなったはと母憩う

 子に付いて節分の父声半分

 まるごとの里芋覗く郷雑煮

 肩車三ノ輪はどっちと酉の市

 夢なれどかっこめかっこめ酉の市

 運動会トランペッター頬が顔

 丁髷が薄氷震わす四股を踏む

 薄氷の競り場の声をはね返す

 その歌手の冬のリビエラ熱唱す

 熱燗にサブちゃん今日も熱唱す

 上着脱ぐその口元に春の色

 酔っ払い跳ねて桜に最敬礼

 猫肥えて風鈴の下通り行く

 卓袱台に麦酒の泡のこぼれけり

 朝の食母の役目は金魚まで

 六本木月煌々とライブ跳ね

 定家詠む浦に遠き帆秋の暮れ

 シメ鯖の一センチには満たざりき

 紅葉は張り付いており嵐山

 古新聞部屋いっぱいにお書き初め

 ふるさとの面目担いて餅談義

 泣きべそで見送る風船遠き日々

 早春にスカイツリーはニョキニョキと

 梅見ごろ共に語らず歩を合わせ

 花吹雪街にルパンがやって来る

 親子かな?ツーツッーとかたつむり

 戸惑いし朝顔今朝は咲きにけり

 薪能影高楼にシンクロす

 梅一輪肩をポンと筒井筒                         


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