論理クイズについて考えることで、論理に興味をもち、論理的思考力を培うことが、
この教材のねらいである。
うそつき村と正直村があります。うそつき村の人は必ずうそをつき、正直村の人は必ず本当
のことをいいます。道の分岐があって、どちらかがうそつき村でどちらかが正直村です。
道の分岐に人がいますが、うそつき村の人か正直村の人かわかりません。
さて正直村に行くにはその人に何と尋ねればよいでしょう?
答えのひとつは、「あなたの村はこちらですか?」と聞いて、「はい」といったら正直村、
「いいえ」といったら「うそつき村」です。
頭がとても賢いA,B,Cの3人の囚人に、看守がいった。
「ここに白帽が3つ、黒帽が2つある。白帽をかぶっているものは釈放だ。すぐ逃げて
よろしい。しかし黒帽をかぶっているものは、そのままそこにいるように。逃げたら射殺する。
自分の罪が消えたかよく考えて行動しなさい。」
しかし、3人の囚人は他の2人がかぶっている帽子の色は見えるが、自分の帽子の色は見え
ない。さて、帽子をかぶらされてから、3人とも長い間考えていたが、突然いっせいに逃げ出
した。どうしてだろうか?答えは以下の通りである。
1)もし、●●○のパターンでかぶっていたならば、○の人は2つしかない黒帽が見えたから、
自分は白帽だとすぐわかり、考えずに逃げたはずである。だから違う。
2)もし、A○B○C●ならば、Aさんは「もし自分が黒ならば1)のパターンになるから、
Bさんは考えずに逃げたはずであるが、Bさんがすぐ逃げないということで自分は白だとわか
る。よって少したって逃げるはず。しかし、Aさんも逃げなかった。よって、このパターンでも
ない。よって、3人とも○であることがわかり、3人とも長い間考えていた後逃げ出したのである。