タクシー料金の計算式

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ガウス記号

身の回りにあるタクシー料金の計算式について考察することで、

数学の有用性を感じ、興味をもつことが、この教材のねらいである。

例えば、最初の1500mまでが600円、以下300m走るごとに80円加算していくような

タクシー料金を考察してみよう。まず、これをグラフに表すと、下図のようになる。



ガウス(1777年~1855年ドイツ)がつくったガウス記号を用いると、これを式で表すことができる。

ガウス記号とは、[ x ] のように表す記号で、[ x ] とは x を越えない最大の整数を表している。

例えば、[2.3]=2、[3.99]=3、[-1.3]=-2となる。

この記号を使うと、タクシー料金は、x>1500のとき y=80[(x-1500)/300 +1]+600 と表す

ことができる。

例えばこの式に実際に具体的な数字を入れて計算してみると、

x=2500mのとき y=80[(2500-1500)/300 +1]+600

            =80[1000/300 +1]+600

            =80[3.3… +1]+600

            =80×4+600

            =920円

と計算で求めることができる。